土浦協同病院の移転新築問題に決着。
本日(16日)、土浦協同病院・土地選定委員会が開催された。
結論として、新病院は「おおつ野地区」を建設地とすることで決定した。
この結論は、同日の土浦市議会全員協議会で報告された。
この選定委員会で示された、決定理由は
①ドクターヘリの安全運行のためにも十分な敷地と広い駐車場が確保できる。
②敷地は、全て取得し、借地としない。加えて低価格で取得可能。
として、約10万平米を予定面積としている。
更に、①おおつ野は、市街化区域として唯一建設余剰地を有する。
②国道354号バイパスで交通アクセスが改善された。
③医療関連施設拡張の可能性が高い土地がある。
などを、的確地の特色としている。
以上を踏まえた上で、以下私見を書きたいと思います。
①「おおつ野」は、今も広大な市街化区域を有する土地であるが、メイン道路の幅員等も必ずしも病院誘致には不足ある状態。よって、病院立地適地としては、更に都市計画を見直す必要がある。病院は、地域に病院に列なる施設が数多く必要であり、それは薬局等の直接関連のみならず、レストランや宿泊施設、スーパー等が必須であると考えられ、当初の「おおつ野」の開発設計との差異を丁寧に見直すべきであろう。また、「おおつ野」の現面積は、環境アセスメント適用範囲ギリギリの開発であったため、更なる拡張をどうするか、農家ばかりの沖宿町田村町と共存への努力が必要である。
②土浦市は、今後新築病院に対して、どの程度の支援をするべきであろうか。新築費用なのか、オープン以降の経常資金なのか。この一件で、市と病院の縁が切れるわけでもないので検討が必要である。
③真鍋の今後を早急にプランニングすべきである。街形成の中核を失うデメリットは大きい。誰もが悲観する中で的確な新規計画が必要である。拡大して言えばね土浦駅中心のコンパクトシティ等の市街地構想の見直しが求められることになったと言う事。
④新病院のアクセスの強化のため、おおつ野から神立駅までの新規道路が必要である。現在の白鳥町を経由するのでは渋滞や事故が懸念され、解消するためのアクセスが必要だ。
⑤新病院の、経営を注視することが必要。移転に伴う患者の動向は、今までと全く同じではないと考える。更に収益が向上するかもしれないし、そうならない場合もある。名医の存在や医療スタッフの充実は、立地を選ばないと思うものの、経営は心配していいと思う。