【委員会視察】電力行政の本質を問い、区画整理の困難を憂う。

 本日は、茨城県議会総務企画委員会の議会閉会中の調査活動として、午前中は、㈱リクシル岩井工場に隣接する「LIXILつくばSOLAR POWER」を訪問し、午後からは、独法)都市再生機構の茨城地域事業本部 ゆめみ野開発事務所を訪ね、「取手ゆめみ野」の整備状況を調査しました。
 ㈱LIXILの「つくばSOLAR POWER」は、折しも原発事故により代替エネルギーとして太陽光発電が注目を浴びていることから興味深く拝見しました。
 坂本工場長様から、環境に配慮した地球にやさしい「省エネ」と「創エネ」を目指して開発設置されたもので、晴天時は岩井工場の電力を賄って、かつ売電できる状況にあると話されました。
 質疑の中では、「発電していながら、東電の停電時は電力として使用できない」「蓄電はこれからの課題」等が話されました。
 私は、「ソーラーにより発電されるエネルギーは交流となってどの位低減するのか」を問いながら、
 ①国の電力体制が交流中心であり、直流電気の代替エネルギーを受け入れる体制でない 
 ②電力需要と電力供給のバランスが取れる確立が課題で、不足があれば、これからもタービンを回す交流電力を必要とする 
 ③太陽エネルギーは『農耕型』なので、太陽に左右される。多種の電力発生源と組み合わせる必要がり、スマートグリッドの深化が必要と述べました。
 ここでの感想を厳しく言えば、やはり電力事業者ではないことから太陽光も結果論として岩井工場の電力カバー率が中心になっているもので、代替エネルギーのあり方とは違ったのではないかと思います。
 その一方で、これだけの設備をすること=コストの高い電力を決断した㈱LIXILの先見性を高く評価したいと思います。
 DSCN2191
 DSCN2189
 午後の「取手ゆめみ野」のUR造成の区画整理事業は、やはり厳しい事業進捗あると思われました。
 関東鉄道常総線の37年振りの新駅を誕生させ、区画整理地の玄関口は、相応のロケーションを確保していました。
 それでも本来ならばマンション用地であった駅近の一等地をハウスメーカー共同販売地にするなど劣勢は明らかに思われます。また商業施設のメドもこれからという事で、人の集うコミニュティーへの更なる挑戦が必要です。
 
 私の経験から言えば、エンドユーザーへの配慮ある都市作りが必要なところを、最後は業者宛てホールセールしてしまう懸念があります。一区画55坪・坪単価5万円は、狭くて高いにならなければいいなと思います。
 
 この区画整理が取手市の人口増加に繋がることを期待します。
 DSCN2199