午前中、ラヂオつくばの増田社長と懇談して、いくつか感銘することがありました。
一つは、防災放送の範囲を単一の市町村(同社の場合はつくば市)ではなく、少なくとも隣接する市町村に広がるゾーン(圏)としたいと言うことです。
つまり、例えば、災害発生により、つくば市から避難しなければならない場合、つくば市のみを焦点にすれば「つくば市から出てください」となってしまう。しかし、ゾーンであれは、隣接の土浦市の状況を土浦市から公式情報等を入手しながら、土浦市の何処にまで、詳細に放送できるというものです。
防災放送のあり方は、広域でありたいと増田社長は述べて、そのためにつくば市職員を退職したともお話でした。だから、どうしても広域な防災協定を締結して、つくば市のみに囚われない防災放送ネットを作りたいと説明がありました。
二つは、茨城県人は茨城県人であることに誇りを持とうです。これだけ書けば当たり前のことですが、放送における茨城は、茨城弁にあり、この訛りが、意外と自信なさげに聞こえたり、恥ずかしそうであったり、隠そうとしたりすることが余りにも多いということです。
茨城弁の市民権を得る方法はただひとつ、茨城県人(民)がどこでもいつでも流暢な茨城弁で会話することだと言うことです。
ちなみに、水戸のFMパルルンの社長さんと女優さんの震災・原発事故に対する会話は、抜群の訛りです。特に良いところは、スピード感で、ゆっくりシャベル事で内容が理解できることだろうと思います。
申し訳ないけれども、石下の女ピン芸人の赤プルさんは、決め台詞が早すぎると思います。言葉はリズムが必要なので、ゆっくりがゆったりとなり、おおらかな茨城県人、不足なく満ち足りたように見えるだけの茨城県人の様のほうが良いと思います。ごめんなさい、赤プルさん。でも、震災前に、名を赤プルにして良かったですね。今では、赤いプルトニウムは、冗談ではすまないほど倦厭されたかもしれませんね。
いずれにしても、地域に根ざすことの目的が明確であることが大事だと思います。目的と手段を混同したり、すりかえたりしないことが大事です。その意味から、増田社長のスタンスに感銘致しました。