【放射能】「正しく恐れる」ためには、計測と理解と展望が必要だ。

 「なでしこジャパン」の凱旋帰国と台風6号の脅威の一日でした。
 明るく笑いの堪えないチームワークが、世界を制しました。その逞しい闘争の内側には、東日本大震災の被災者への篤い思いもありました。やはり人は、誰かのために勝利しようとするときに最善の力と最高の結果を導き出すのでしょう。
 フラットなリーダーシップは、互いの理解の深まりであり、互いの尊敬であり、互いの差異への認知であるように思われます。違うからこそ一人としての存在の極みがあると思われます。違うからこそ万人に共通する精神の高みを信じることができると思います。違うことの強みとさらには弱みをさらけ出すことの勇気を得たのではないでしょうか。私たちは、差異と共通の相克を乗り越えなくては新しい時代の幕開けをすることができないのかもしれません。
 「なでしこジャパン」は、「終戦後」にも準ずる「震災後」の希望の先達になりました。心から感動し、心からの感謝を申し上げたいと思います。
 さて、地元の「東(あずま)小学校だよりが回覧されました。
 そして、放射線モニタリングの項があり、「東小での年間の積算量を以下の条件で試算してみると・・・・・」では、次の計算が記載されています。
 あらためて皆さまに、1ミリシーベルト/年について理解の一助となると思います。
 前提条件
 ① 1日24時間、365日の合計として積算する。(年間積算量)
 ② 試算となる屋外の放射線量は、同小グランド中央の測定値の平均0.201μsv/h
 ③ 屋外に対して教室内は、屋外測定値の40%
 ④ 学校での滞在時間は、通学時間を含み8時間(通学1時間、屋外活動2時間、屋内活動5時間)
 ⑤ 放課後以降は、16時間(屋外3時間、屋内13時間)
 ⑥ 休校日は、屋外6時間、屋内18時間と想定する。
 以下、計算式
 登校日(200日)
  在校時間8時間 通学1時間 
             0.201 × 1 × 200 =40.2  
             屋外活動2時間
             0.201 × 2 × 200 =80.2
             屋内学習5時間
             0.201 × 0.4 × 5 × 200 =80.4
  放課後16時間  屋外3時間
             0.201 × 3 × 200 =120.6
             屋内13時間
             0.201 × 0.4 × 13 × 200 =209.04
 休校日(165日) 
  屋外6時間    0.201 × 6 × 165 =198.99
屋内18時間   0.201 × 0.4 × 18 × 165 =238.788
以上の合計は、986.218μSV/h (1年間の積算量合計)
 土浦市は、週2回(月・木)、グランド中央・砂場・プールサイドの三ヶ所、地上1センチ・50センチ・1メートルで測定しています。
 この積算量の記載は、計算が合っているだけに説得力があります。加えて、年間積算量が、1ミリシーベルトの範囲内であるなと゜良く考えられています。
 
 今後は、空間線量から半減期の長いセシウムの残留問題となり、内部被爆に問題は移行していきます。更にお母さん方は、感受性の強い子供達だからこそ少しでも放射線量の低減を切に願っています。
 「正しく怖がる」ことは簡単ではありませんが、自然界の放射能を含めて、ゼロにはならない放射能との共生を建設的に話し合い深化させていきたいと思います。