3月28日、人口減少・超高齢化をはじめ、新たな感染症の世界的な拡大、気候変動に伴う災害の激甚化など、時代が今、予測困難な「非連続の時代」を迎えている中で、「活力があり、県民が日本一幸せな県」の実現に引き続き取り組んでいくため、令和4年度からの県政運営の基本方針となる第2次茨城県総合計画~「新しい茨城」への挑戦~が、庁議で決定さました。
この新県計画には、八島いさお県議ら茨城県議会公明党議員会の提言が、至るところに盛り込まれています。
茨城県議会公明党政務活動報告2022より、新県計画の概要、SDGsとの整合性、県民の幸福度指標に関する部分をご紹介します。
茨城県議会公明党は、茨城県総合計画がSDGsの精神と軌を一にして策定され、実現に向かうよう、他会派に先駆けて大井川知事に提案してきました。
平成30年第1回定例会で、八島功男議員は、「SDGsの17目標は、本県が策定しようとしている県総合計画の骨格と一致するものであります」「私は、今回策定する県総合計画の各項目の詳細もSDGsの目標と整合させ、アイコンを明示するなどして、SDGsの実践をすべきであると申し上げます」と、具体的な提案を行いました。
第2期茨城県総合計画~「新しい茨城」への挑戦~には、この新計画を推進することにより、様々なステークホルダーが行う取組の後押しを行い、SDGsの達成に向けた取組を進めていく必要があることが、明確に謳われています。
民間企業・株式会社ブランド総合研究所が発表する、「都道府県魅力度ランキング(地域ブランド調査2021)」では、茨城県が全国最下位と、県民の生活実感とは大いに違った結果となっています。ブランド総合研究所の「魅力度」とは、地域の魅力を数値化した指標です。「以下の自治体について、どの程度魅力を感じますか?」という問いに対して、「とても魅力的」を100点、「やや魅力的」を50点、「どちらでもない」、「あまり魅力を感じない」、「全く魅力的でない」を0点として、それらの回答を自治体ごとに集計(点数)して算出しものです。ここでいう「魅力的」とは、まさに感覚的な指標であり、客観的な物差しがないイメージそのものです。
こうした状況を鑑み、茨城県民の生活向上の具体的な指標を明確にすべきだと茨城県議会公明党の八島功男議員は主張しました。八島議員は、就任後初の予算編成に当たった大井川和彦知事に、「茨城県民の幸福度指標」を提案しました。
平成30年第1回定例会の茨城県議会公明党・八島功男議員の一般質問(2018年3月6日)より、当該の質問を引用します。県民の幸福度向上こそが重要な視座であると思われてなりません。それでは、茨城県の幸福度ランキングは何番目でしょうか。日本総合研究所編の「2016年度版都道府県幸福度ランキング」で、本県の総合ランキングは26位、1人当たり県民所得が4位、子どもの運動能力は2位とトップクラスながら、文化と医療・福祉の分野が低位と指摘されております。そして、「地域における幸福」とは、「地域の多様性や豊かさを活かした幸福」と結論をしております。本県も、茨城県らしい県民の幸福度指標を研究し、県民に報告してはいかがでしょうか。県民の等身大の幸福度の向上が、日本一の幸せにつながると確信いたします。
この提案に対して大井川知事は、「議員御提案の茨城県らしい県民の幸福度指標を含め、具体的にどのような指標を設定すべきか、今後の総合計画審議会における議論を十分に踏まえ、検討を進めてまいります」と答えました。
この質問をきっかけに、「いばらき幸福度指標」の導入が検討されました。3年間の議論を経て、新しい豊かさに10項目、新しい安心安全に10項目、新しい人財育成に13項目、新しい夢・希望に5項目、合計38項目の客観的な指標を選び、この指標により「日本一幸せな県」の実現状況を数値化し、全国の都道府県との相対的な比較を行うことになりました。各指標の指標値を比較可能な数値(標準化変量)に置き換え、キーワード別に合算平均した値の合計値で全国順位を算出することになっています。それを基に過去の政策の成果を検証し、これからの政策の方向性を検討していくとともに、指標を通して茨城県の豊かさ・暮らしやすさを実感していただくことになります。