【黄門マルシェ】勧善懲悪の黄門様は安心だけと、意外性や勢いに欠けるかも。セールスは人の力です。

 本日は、所属する茨城県議会総務企画委員会の県外視察として、本県が7月14日にオープンしたアンテナショップ「黄門マルシェ」の成果を視察し、併せて他県アンテナショップを見学、特に群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」では、同所の宮崎所長から数々の現況を教えて頂きました。
 まず、本県「黄門マルシェ」は、オープン一ヶ月で約10,800人(一日平均348人)の客数(レジ換算)を数え、売上高は約540万円、一日の平均単価は164,419円となったそうです。
 アンテナショップですから、売上や収益は大きな課題ではありませんが、物販では販売アイテムの低価格や飲食では設備面から軽飲食に限られることから売上増加要因には厳しい状況です。(商品単価は200円から1,000円未満、豚肉を調理したり鍋物を提供する厨房設備がないためですね)
 それでも、茨城県のイメージアップや豊かな農産物PR、加えて震災後も頑張る茨城の発信のためのマスコミ注目度は高く、広告換算額は95百万円と目されるようです。その意味では、パブリシティセンターとしての黄門マルシェのスタートは相応の効果があったと言えます。多くの関係者が、オープンを早めたための準備不足を乗り越えて頑張ってくださっていると思います。健闘を称えたいと思います。
 今後の課題は、品揃え(アイテム数)の増加、思いがけない品揃え、茨城らしさの強調、単価の再検討、リピーターの増加が課題です。
 また、「茨城のイメージアップや豊かな農産物への理解」と「風評被害対策=放射能汚染への取組み」の難しい両立も図らなければなりません。
 人の心は難しいです。放射能汚染に触れれば、放射能が印象に残り購買に繋がらない。安全性強調が購買に繋がらない。ここに悩みもあります。
 それでも、この「黄門マルシェ」が、半年の企画ものではなく、長く続く茨城県のアンテナショップになるために、経営や企画、イベント等も更に検討する余地がありそうです。
 昼ごはんは、納豆Barで「納豆定食」を頂きました。茨城の納豆は、まだまだ商品開発の余力ある魅力の商品のようです。美味しく頂きました。そして、どうせこだわるなら食器も茨城県産、これもあれも茨城県産としてアピールしたほうが良いと思います。BGMも隻脚も茨城弁とか、徹底した楽しみがあると、面白いことが重要だと感じられます。こだわるためには、こだわる人が必要です。アイデアが必要です。是非人材の開拓開発にも注力して欲しいと思いました。
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 その後、群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」を視察しました。先行先進ショップとして大いに参考になりました。
 民間出身の所長の踏ん張りとバイタリティ、企画力は民間活力の意気軒昂を感じます。やはり組織は、リーターシップなのでしょうか。
 勢いのある姿勢を感じたとともに、茨城は組織的だなあと思います。完成度は茨城が勝るけれど、やはりショップは売ることだという簡潔さに差があるようです。
 茨城と群馬の面白い対比ができました。