【官製談合】過去のデータから談合の傾向性を解明かし、牽制作用を高度化すべきだ。

 来る9月22日の一般質問で、官製談合について触れる予定です。
 特に、官製談合の「官製」について注目して、かつ「官」の問題を究極的には「人」の問題とするのではなく、「官」が自ら「官」を御するためのシステムはないのだろうかと考えています。現時点では、考えあぐねていて、「ええいね最後は人だ。コンプライアンスと人事管理の問題にしよう」と一瞬迷ってしまう自分がいます。
 ある意味、現行入札制度はシステムとして完成度が高いなあと思います。それでも、「人」は制度の上を行くのですね。悪いことをやる人は、ワル知恵が、上に上にと働くものです。だからこそを考えるのですが、システムの精度を上げようと複雑にすると中小企業は付いてこれません。入札制度のための入札制度になり、その目的から乖離していく気すらします。
 それでもそれでも、「人」には傾向性があり、過去のデータの分析は必ず談合的なものに相応のアラームを教えてくれると考えます。犯罪心理学特に「プロファイリング」は、定率的なデータと入札者の定性的なデータを加味して、分析可能と思えてなりません。
 今も落札率については当然目を見張っているでしょう。しかし、その上で落札した業者ではない参加業者の動向もサンプリンクする必要があると思います。入札は、誰が落札したかを第一として、併せて入札業者のポジションが物を言うと思います
 私は、このような分析で、談合の摘発の決め手にする思いはありません。常にある一定の条件やランダムな条件の中で、入札を監視することが大事だと思います。
 そうすれば順送りの入札などあり得ません。総合評価と落札可否の傾向も分かるかもしれません。積算内訳の分析により建設業者のレベル感も明確になるかもしれません。
 厳しすぎる入札制度ではなく、業者育成の観点を忘れないできればシンプルな制度があるべき制度と思います。そのためにも県は、汗をかくべきです。日々新たな制度革新の動きが官製談合や業者間談合をも防ぐ方法だと考えています。