【県議会】3定の目玉は、県独自の復興基金。復旧促進。緊急融資枠1600億円に拡大。

 平成23年9月茨城県議会第3回定例会が開会されました。
 初日は、橋本知事による議案説明がありました。
 知事は、まず、東日本大震災への対応と復旧状況等について、①港湾の応急復旧は、公共岸壁で三分の二、国内定期航路は被災前と同様に、北米コンテナは今月下旬再開となる。漁港はまだ震災前に至らない。鉄道は、すでに全線再開。各種施設の国査定は1,000ケ所に及び早期復旧を目指すとしました。
 福島第一原発事故に対しては、放射線量や暫定規制値について正しい理解の促進と本県産品の安全性のPRに努める。航空機モニタリングにより県内放射線レベルは低位を確認したが、更に全市町村にモニタリングポストを設置する。学校については「1μsv/h」に従い測定。取手1高の調整池が上回るため除染する。農作物の相場は震災前に戻っていない。観光はキャペーンに取り組む。損害賠償は、東電西沢社長に要請し、今後支援する。
 東海第二発電所の安全確保は、タービン損傷のため定検延長、ストレステスト実施中。安全対策の実施状況を検証する。
 補正予算の編成は、国の二次補正と復興基本方針から、県として早急なものを編成した。
 茨城県地域防災計画の見直しは、地域防災計画改定委員会において審議、県民アンケートを実施するなど災害に迅速かつ的確に対応できる体勢を作る。
 節電対策は、県庁舎で33%減、県内では15%減した。省エネルギー社会の構築向けて更に節電対策を進める。
 公正取引委員会からの改善措置要求については、官製談合はあってはならないとし極めて遺憾でお詫びする。再発防止のための改善策を講ずる。
 茨城空港の利用促進、就航対策は、スカイマークの札幌便一日2便は好調、神戸便も2便にしたい。国際便も努力する。
 婚活応援フォーラムは、10月7日に水戸で開催する。
 国体の開催が決定。会場選定を進める。
 高等学校総合文化祭茨城大会を26年開催、テーマ「創造の花を咲かせよ 聳える筑波嶺 吹きぬける文化の風」と決定。
 県立施設の整備。黄門マルシェ~いばらき農園~を開設した。企業局中央水道事務所水戸浄水場の太陽光発電設備は、最大1メガワット発電する。県立こころの医療センターをリニューアルオープンする。
 等の説明がありました。
 今回の補正予算規模は、一般会計506億67百万円、特別会計1億46百万円、企業会計6億57百万円の合計514億70百万円です。補正後の予算規模は1兆5,521億84百万円。前年比10.9%k伸び率となります。
 茨城県の財政は、今後2年間で90億円の財源不足が見込まれている中での補正予算です。同時に財政の健全化を推進する必要に迫られており難しい舵取りとなります。