【汚泥処理】脱水、焼却は万全に、しかし最終処理は大きな課題。県内最終処分の方途は拓けるのか。

 昨日の茨城新聞の一面トップは、茨城県の下水道処理施設に保管していた放射性物資汚染された汚泥の搬出が再開されたでした。
 今日、茨城県議会公明党の井手県議と私は、土浦市の霞ヶ浦浄化センターを訪ねて、汚泥の保管状況と搬出状況を視察致しました。
 霞ヶ浦湖北流域下水道を処理する同センターは、土浦市・石岡市・阿見町・かすみがうら市・小美玉市を対象に、22.7万人、89,000㎥/日の処理能力を有しています。幹線管渠延長は57.0kmと県内屈指の施設です。
 まず、9月7日現在のどうセンター内の放射線測定値は、通常施設は0.20μsv/h以内で、汚泥の焼却灰に10cm接近した数値で1.68μsv/hを計測しています。現在は異常値とは言えないものです。
 同センター保管の汚泥の測定値は、脱水汚泥で放射性ヨウ素12bq/kg、放射性セシウム183bq/kg。焼却灰では、放射性ヨウ素は不検出、放射性ヨウ素は3,400bq/kgでした。
 現在、ストックヤードに262.8t、フレコンで、77袋41.3tを保管しています。
 処理料金は、今まで生コンに配合する形で、15,000~20,000円/t。これを別途中間処理業者に搬出すると処分料金30,000円と運搬代金5,000円の費用充当が必要で、今後も相当金額の持ち出しになります。
 井手県議と汚泥の保管場所を視察しましたが、整然と並べられ国の基準に則った保管がされていました。今後は、最終処理を含めて、国の指示範囲であっても、住民理解を時間をかけても得なければなりません。
 霞ヶ浦に排出される水は、通常より厳しい基準をクリアーしており心配はありません。汚泥もこれからどんどん増えて参ります。何時収束するかも分かりませんから、私たちは相応の費用負担を覚悟しなければならないと感じます。
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