【原発】理想と現実の狭間にある原発問題。過ぎ行く時間と戦い安全と安心を守りたい。

 今日のブログは、原発について現時点で考えていることを私見として記したいと思います。
 先日、お名前を明かさない女性の方からの電話がありました。その方は、「八島さんのブログには、原発についての記事がありますか。あれば教えて欲しい」というものでした。
 私は、原発については、文字として残すだけの覚悟ある資料や情報、そして思索に結論がないことを述べてブログにないことを理解していただくこととしました。また、お名前を教えて下さいと申し上げても明かされないのは、如何なものかとの思いもありました。
 しかしながら、現時点での私見ということであればのお話をさせて頂いた者です。
 今、考えていることをポイントは、二つあります。一つは、原発とは何か。二つは、東海第二原発についてです。
 まず、原発については、
①原発は、過渡的なエネルギーという位置づけとしたい。
②代替エネルギーが原発に変わりうるには相当の時間が必要であろうこと。
③原発の廃止(廃炉)は、時間的にも費用負担的にも簡単でないこと。 
④現時点で原発関連財源が地方自治体の財源として大きな位置にあること。
⑤と同時に、原発関連事業所に勤務する方が多くいらっしゃること。
⑥つくられた安全神話とは言え、その複合的な歴史的な経過は考慮すべきと考えること。
⑦よって、脱原発とハッキリ言い切るには、余りにも考慮すべき事項が多いため思考は途中にある。
という内容を述べました。
 次に、東海第二原発については、上記を踏まえたうえで、
①津波や原発そのものの安全性確保に対して、まだまだ確信が持てる説明がない。
②何よりも福島第一原発が収束していない。
③事故を想定すると、事故対策が確立しないとともに、避難計画が策定されていない。更に、製造業や首都圏への影響が大きすぎること。
④上記は、IAEAの対策、国の対策やEPZも決定していないこと。
⑤よって、再稼働容認のスタンスにないということ。
 以上をお話しました。更には、放射能問題もあったかもしれませんが、触れられなかったと思います。
 こうやって記載してみても、もっと精緻にロジックを組み立てないと、皆様の批判には耐えられませんね。ただ、現時点では、極端な結論に至ることはありません。より多くの方のご意見を頂き、その立場を思い計って行かなくてはならないと考えるばかりです。
 お話した方のご意見の中に、例えば東海村で、仮りに村長が原発再稼働を認めれば村長は敵になる。住民投票で再稼働賛成が決まれば東海村が敵になる。茨城県知事が・・・・とのお話がありましたが、私は、その主張を容認するとともに、苦渋の決断に対する気持ちの整理をしたいと思います。
 この問題は、これから増々複雑性を増し、一方で単純な結論との狭間で揺れ動いていくと感じます。まだまだ私の結論は出ませんが、真剣に多くの方のご意見に耳を傾けたいと思います。