ひたちなか市に向い、今日告示の市議選出陣式への出席とともに、震災復興途上の那珂湊魚市場を視察して参りました。
今日のお客の出は良好。バスの団体客が来るようになると一安心とのことです。今日はバスの来場もあり、一般車両の駐車場も一杯でした。売れ行きについては、なかなか飛ぶようにとは行かないようですが、サンマなど旬の魚介類があることから、来場者の耳目を集めながら売り込みに余念がないところです。やはり、ここまで来る方は、何か買いたいとの思いがあるわけで、後は価格やサービスなどの工夫が求められます。
その意味では、多種類の魚をセットにしたものが人気のようです。良いものを少量づつが今の消費者動向です。
私的には、秋のサンマは好物ですので、目一杯大きく新鮮なサンマを探して来ました。出陣式で一緒だった高崎県議から、「視察だけではダメですよ。買わないと」と指導されて居ましたので素直に従うことにしました。やっぱり、那珂湊で買うと新鮮で安いなあと感じます。得したかなが消費の満足感です。
さて、最近の新聞等の報道について徒然に記載します。
まず、最近は、野田総理の発信力に疑問がつけられ、発信力不足が指摘されています。
新聞的は、「ぶら下がり取材」に応じないのが気に入らないのかも知れませんが、確かに失言回避や追及回避ではリーダーシップが泣きます。
前2代の首相が知っての通りですから、側近議員から①余計なことは言わない ②派手なことはしない ③突出しない の安全3原則もさもありなんですが、私たちは、政権維持を優先する姿よりも、誠実な国民への説明を求めていることをもっと意識すべきです。
次に、EUk金融危機が大きな岐路に立ちそうです。
今もギリシャの債務危機に対してユーロは、有効な抜本策を打ち出せません。特に、10月9日にフランス・ベルギーを経営基盤とする大手金融機関デクシアが公的資金導入を決め、その事由がギリシャ国際大量保有ともなれば如何ともし難い状況です。ましてや、7月段階で押収銀行監督局が資産査定の結果できデクシアが健全であるとされており、これでは資産査定の意味も問われてしまいます。
つまり、実現性の乏しい財政再建計画を押付け、それが達成されないと分かると支援差し止め、更に厳しい計画の練り直しを要求する
また、緊縮財政で、マイナス成長、税収は落ち込む。この悪循環を断ち切る事ができないジレンマが大きな問題です。
ギリシャのユーロ脱退が取りざたされれば、それが単独ではなくユーロ解体に繋がる危険性を世界は固唾を呑んで見守っています。
更に、10月20日に施行される改正高齢者住まい法も注目されます。
現在の高齢者向けの賃貸住宅制度は、①高齢者の入居を拒まない住宅を知事が申請に基づいて登録情報提供する「高齢者円滑入居賃貸住宅」 ②高齢者を入居対象とした「高齢者専用賃貸住宅」 ③バリアフリーなどの基準を満たした「高齢者向け優良賃貸住宅」 がありますが、これを廃止一本化して「サービス付き高齢者向け住宅」とするものです。
この「サービス付き高齢者向け住宅」は、バリアフリー構造や、専門職員の安否確認と生活相談サービスを事業者に義務付けたことに特徴があります。
今後、施行後の実態把握が必要な住宅制度です。私も、前職当時「高齢者専用住宅」新規案件のローン審査をしましたが、制度が細分化して理解し難いとともに、どの制度がどの程度の資金繰りとなるか等に理解し難い側面がありました。特に、今後の高齢者の生存動向と施設の過剰曲線が何時であるかは、ローン審査の上で返済原資確保の観点からいつも悩ましい問題でした。
このような制度も民間の意思によって設立運営されるものですから、過大な設備投資を促すものではなく、年金等の高齢者負担に過度なものがない範囲での身の丈にあった計画を推進するようにしたいものです。もしも事業が頓挫したときは、入居している高齢者の生存や人権に係る事もあると注意深く対応すべきと考えます。
今日は、以上の徒然なるものです。