【決算特別委員会】意思のある質疑を目指す。前年比較は決算審査の当然、監査指摘は詳細確認要。

 本日は、茨城県議会決算特別委員会の三回目の委員会審議です。
 決算報告と質疑は、土木部と生活環境部に対して、平成22年度の事業概要を通して決算報告を受けました。
 私は、各部に違った視点を持って質問を準備しました。共に、執行部には耳の痛い事業について質疑したものです。ともかくも、決算委員会であることを前提に、単に聞きたい事を聞くではなく、本事業への質問はこれが最後となるとの思いから、発想し決めたものです。
 まず、土木部に対しては、敢えて官製談合について、報告にある「公共事業の管理・執行」と「建設業の振興」を念頭にお聞きしました。
 つまり、官製談合防止への現状報告を求め、次いで「適切な積算能力・手法」について、先ずは業者の積算能力向上指導の施策を問いました。これは、予定価格の公表は建設業者の積算能力向上に反するとの意見を念頭に、加えて建設業の振興の観点から質疑したものです。
 残念ながら、具体的な施策はないと言ってもよく残念な気持ちです。
 次に、土木部内の職員の積算能力向上施策について聞きました。これも実態把握をしているとは言いがたいものでした。
 共に、想定外の質問であったのか、若しくは私の質問趣旨が伝わらないのか明快な答弁にはこれからの課題と言うものでした。
 加えて、総合評価の実態と手法の向上、建設業者との連携についてお聞きしましたが、質問の精度を上げないといけないかなという乾燥です。要は、官製談合と決算に見える事業について精査をしたかったものです。
 官製談合については、今後とも絶対に発生させないための質疑を継続して参ります。
 そして、監査報告に指摘された談合事件を何としても決算審議議事録に残したいと考えたからです。
 午後、生活環境部については、決算の前年度比較を念頭に資料を準備して質疑しました。それは、県の決算には前年比という考え方がなく分析の手法が資料に明示されていません。
 それは、同一事業について、前年金額をお聞きしても不明であって回答されません。私から計数を表示し、前年対比しては差異について糾すものになりました。
 それは、金額的には細かいものでも、また聞けば何も隠すべきものでもないのに省略するのか手を抜くのかという感じです。
 消費者行政活性化基金の活用、エコフロンティアかさまへの支援、原子力安全推進基金の減少要因についてお聞きしました。
 前年比の考え方を決算に導入して欲しいと思います。
 私としては、生意気なようですが、一定の考えを持って質問しました。それが間違っているかどうかは、執行部や委員会の県議が感じることです。私は、質疑は議事録に残すことに意義があると信じています。それゆえ、更に精度の高い質問を心がけ、本質的に質疑から提言や方針を提示できる有為な質問を目指して参ります。
 まだまだな内容ですが、次回はまた違った観点から質問を組み立てて挑戦します。
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