【県西報告】TPPの奇々怪々、年金の虚々実々、国民に開かれない民主党そのものだ。

 石岡市内で県政報告をさせて頂き最後に質問会を致しました。
 今質問を受けますと、まずは「TPP」、次いで「年金」です。その後は「タバコ増税」が多いようです。
 TPPについては、必ずしも理解が進んでいるようには見受けられません。現時点では、「APECで野田総理が参加表明するようだが、それでいいのか」と言うものです。皆さんが、拙速を憂いていますし、「アメリカに言われて、普天間問題でねじ込まれた結果」と言う方もいます。また、「農業を守って欲しい」と言われることが一番多いようです。この周辺では、TPPは農業問題から始まっています。
 つまり、誰もが納得いく説明がないのです。少なくとも、メリットとデメリットの例示と解説くらいは誰もが欲しています。関税自主権の放棄のような「例外なき関税撤廃」は、いかなる影響があるのでしょうか。すべてがアメリカ並みになることに不安と躊躇を感ぜざる負えません。農業の振興に繋がらない施策はダメです。日本の農業の将来像が問われています。
 また、年金については、まず「年金100年プラン」に対する不安感があるようです。原因は、年金財政ではなく、不安をあおるような支給年齢引き上げや何歳まで生きなければ元が取れない論にあるようです。そして、漠然と消費税と懸念します。消費税は、今復興財源と言われたことが念頭にあり、社会保障費用充当に追いつかないと皆が考えてしまっています。つまり、ストックとフローを区分できずに混沌として思考が迷路に入っています。
 たばこ増税は、どうも民主党すり寄り説に使われています。タイミングが良かったとは言えません。復興財源として有効なものとしての評価段階にあるものが、恣意的に使われました。残念な展開です。