【県北振興】人を呼ぶ、現時点の成功は必ずしも次の繁盛に繋がらない。ここが創意工夫の肝要。

 本日は、茨城県議会総務企画委員会の県内調査として、県北振興施策の現場を視察しました。
 まず、NHK浅野連続ドラマ「おひさま」の舞台になった大子町旧上岡小学校をしました。茨城県は、いわゆるフィルムコミッション件数日本一であり、中でもこの旧上岡小学校は、全国ネットの知名度を誇ります。
 同小学校を管理する大子町では、管理運営を地元に託しています。相次ぐ来訪者のために7月17日から学校内部を開放し案内することとしてから、11月9日までの入場者は、29,375名にものぼり、平均300名程度、過去最高では953名を数えました。
 既に、テレビは「おひさま」から「カーネーション」に切り替えられていますが、まだ根津強い人気があるようです。特に高齢者の皆様には、自身の子供のころを呼び覚ます郷愁があるようです。
 これらは、撮影クルーが来訪した直接的な経済効果を2回延6日程度で537万円程度あり、その他の波及もあると言うことです。
 私の感想は、一つは、リピーターを確保する難しさを感じます。テレビ的には良好な施設ですが、施設の価値を高めることが難しいと思います。ついては、ブームは去りゆくのかなと考えます。しかし、それでもフィルムコミッションとしてかつてない意味を持つと感じます。
 2つ目は、お金を落とす構造の難しさです。撮影は、必ず秘密であり、撮影場所も放映後に明らかにすることが殆どです。ですから、場所はともかくタレントさんとの共有は現場にはありません。その中で、何かを食べ、何かを買い、地元を周遊するためには、地元の工夫が必要です。比較的大子町は恵まれています。それでも、時の経過とともに、変化に対応した売るものが必要だと思います。
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 木造の学校に私も懐かしい気持ちです。なぜか、廊下を米ぬか雑巾で磨いた、同級生と雑巾がけで競争した思いでが蘇ります。
 机がこんなにも小さかった。音楽室の楽聖達の絵が、オルガンで歌った童謡を思い起こします。
 やはり、若い人が来ているのかどうかも大事ですね。
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 続いて、大子町の過疎対策事業である「山田ふるさと農園」を視察し、大子温泉「やみぞ」で、大子町長から振興事業の説明を受けました。創意工夫が、その苦闘が伝わる視察となりました。
 最後は、企画部地域振興計画課が高萩市とともに開設した「古民家スイーツ&カフェ『高萩茶房』」を視察しました。
 地区240年の茅葺古民家である穂積家住宅で、日本を代表するパティシェ鎧塚俊彦氏の監修したスイーツを提供する期間限定の事業です。
 茅葺の魅力と一流パティシェのフイーツの取り合わせは、なかなか魅力的です。このブログをご覧の皆さまも、ぜひお出かけ下さい。但し12月4日迄ですからお気をつけ下さい。
 一月の実績は、1日平均219名の来店があるなど盛況です。売り上げも1日平均40万円弱であり、客単価も1,700円を超えます。併せて周遊観光にも組込まれる形ができたことから相応の成功であると感じます。
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 調度品や意匠等にも工夫がされており、雰囲気の醸成には気遣いが感じられます。
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 私の頂いたスイーツは、「北茨城産甘藷をつかったオートンヌー・石岡市八郷産の冨有柿を添えて」でした。その他にも奥久慈産のりんごを使ったタルトタタンや日立市十王産のかぼちゃを使ったパンプキンパイ、笠間市岩間産の栗を使ったモンブランがあります。
 監修された鎧塚氏は、東日本大震災直後から震災復興に尽力され、この企画も震災の影響から交流人口の落ち込む県北地域の活性化に応援したいとの思いから実現したものです。
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 私の感想は、まずは成功した事業だと感じます。その上で、やはり鎧塚氏が実際に作られたスイーツとの差異をどうするのか、サービスをどうするのか、つまり、質の向上がほんとうに図れているのかは課題です。実際には2か月以上続けられる状況ではないと思います。
 やはり、東京レベルのクオリティがなければ続けられません。しかし、この場で書くのもなんですが、黄門マルシェの企画よりベターであると感じます。ですから、この「高萩茶房」の次が肝心です。連続して高度な企画を打たなければ、単なるドライブインの食堂か土産物売り場にすらなってしまいかねません。これは言い過ぎですが、期待して思ったことを書きました。

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