【いわき市小名浜】地盤沈下が深刻、基幹産業も観光もこれからの難問山積。

 17~8年前、私は、常陽銀行植田支店に勤務しておりました。植田支店は、福島県の浜通り、いわき市の南部勿来地域の中心市街地で、かつては常磐共同火力発電所があることから大きな市街地を作っていました。
 今日、東日本大震災から8か月を経過して、いわき市の友を訪ねて、植田から湯本、そして小名浜方面を視察して参りました。
 わが友は、小名浜港から1.5㎞ほどの高台に住居しています。当時は、多くの被災者の救護や救援物資の手渡しに奔走しました。
 その彼が、今日ずっと言い続けていたこと、それは、「海が高く見える。波が迫って見える」でした。つまり、海岸線の陸地が沈降して海面が地面とすれすれになっていると言うのです。海抜ゼロメートルの地域が随分拡大した、と言うものです。
 確かに、小名浜の漁港は、競りをする市場そのものが破壊され、今もそのまま立ち入り禁止とされて放置されています。また、市場から海に延びる突き出た堤防は、今も水没しています。
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 また、多くの犠牲者を出した豊間海岸を訪ねました。美空ひばりの歌唱で有名な塩屋岬の灯台を望む海岸線は、今も津波に洗われたままでいます。瓦礫の撤去はされているものの、かつての住民の方の姿は今回は見かけませんでした。震災の爪痕は、これから冬を迎えて枯れ果てた雑草のたなびきに、ほんとうにここに住めるのだろうかとの疑問に回答が出せないでいます。
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 いわき市の海岸を視察するともに、福島県議選に初出馬するもう一人の友を訪ねました。平成4年9月にいわき市議選に初当選以来19年、私と同じ54才での県会初挑戦です。わが友、安部泰男氏の選挙事務所を訪ねて、街頭演説を拝見しました。
 福島県の未来を作る県議、国を動かす県議、放射能の不安を払拭する県議、地元を知り尽くした県議の大勝利を願わずにはいられません。
 
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