先程、県土木部より、土浦市湖北にある霞ヶ浦流域下水道事務所の霞ヶ浦浄化センターに保管されていた未測定焼却灰から高い線量の放射性セシウムが測定されたことの報告がありました。
まず、測定値は、放射性セシウムが17,000bq/kgであり、国にも報告したということです。
もう少し詳しく記載しますと、①既に、5月5日を第1回として何度も測定していたものの、それ以前(5月5日以前)の焼却灰で、その後発生した焼却灰の下積みになっていたものが今回測定された。
②その未測定で歩介していた焼却灰は、69.4tの保管量
③放射性ヨウ素は不検出である。セシウム134と137を分けて発表していない。
④なお、11月15日から22日に測定した同センターの下水汚泥の放射能濃度は、放射性ヨウ素は不検出であるが、放射性セシウムは脱水汚泥では123bq/kg、焼却灰では3,100bq/kgである。
⑤11月15日の空中放射線量は、焼却炉の距離5mで0.12μ㏜/h、焼却灰ホッパの居の10mで0.52μ㏜/h、焼却灰の10cmで3.63μ㏜/h、脱水汚泥貯蔵漕の1mで0.18μ㏜/h、敷地境界で0.15μ㏜/hです。ちなみに土浦市内の線量は0.187μ㏜/hです。
この発表は、「5月5日以前の保管分について、今回計測したらこうでした」と言うもので、その通りなのでしょうが、少しお粗末な感じがします。第1回に測定したのは、各地で汚泥焼却灰が高濃度だと報道されて行ったと記憶しており、その時に保管のすべての焼却灰も測定していいと思います。放射能はキッチリと測定できるものですし、測定しなければその存在を確認することはできません。当時は測定する機資材等も不十分であったと思いますが、原発事故発生以来の気候等を考えれば、もっと危機感があって良かったと感じます。
もちろんデータを隠ぺいしたわけではないでしょう。しかし、多くの方が、放射性物質は、大地のものも雨に洗われ川を下る、下水道もまた同様ではないかと思っています。その意味から、水を守る瀬戸際としての役割を危機感をもって考え、何といっても「測定する」ことを徹底して、住民の安心を醸成してほしいと思います。