【県議会】決算特別委員会最終回、総括質疑は行財政改革へ問題意識を共有し健全化を目指す。

 茨城県議会は、本日決算特別委員会を開催し、警察本部の質疑と全部長が揃う総括質疑を行い、最後に全会一致により平成22年度の茨城県一般会計及び同特別会計歳入歳出決算と公営企業会計決算の認定を致しました。
 本決算委員会は、この認定議案に対して通算6回の審議を各部毎に重ねてきました。15人の委員会構成で、かつ8名が新人議員であることから、決算から離れての質疑もありながらも相当の時間をかけての審議となりました。きっと執行部は想定外の委員会様相に面食らった感があったように感じます。特に細部の数字については、必ずしも準備されていないものもあり後部に控える職員の皆さんの活躍の場?があったようです。また、質問の趣旨を理解しづらいこともあったらしくかみ合わない場面にも遭遇しました。
 私の感想は、「勉強になりました」と言うものです。所属する総務企画委員会以外の執行部の方の話等は人柄をも含めて興味深く聞き、そして拝見させていただきました。そこには、本来は委員会質問かなという躊躇を覚えながらも自由に質問したという満足感もあります。そして、自身のロジックの不備や不足に反省もあります。
 さて、私の警察本部への質問は、「おれおれ詐欺」関することとしました。
 それは、先日、土浦市の住民基本台帳カードの偽造による郵貯口座作成と支払限度枠拡大、携帯電話の契約の未遂事件があったことから質疑させて頂きました。
 まずは、「県内に偽造グループが存させいするのではないか」と問い、回答は、「県内では確認できない。東京やそのた遠隔地、時には海外にある可能性がある」と言うものでした。
 ついで、「本人確認手段の書類の偽造がポイントであるが、現在多くされる偽造対象は何か」には、「やはり免許証、住基カードなどの写真つきのものの搾取や寄贈が多い」と回答、私は、「個人情報である家族属性などを十分知り尽くして犯行に及ぶが」と問うと、「東京には名簿業者がいて、ある意味あらゆる名簿が売られている。入手が違法でない限り販売の差し止めは難しい」とありました。
 警察本部刑事課として、おれおれ詐欺は高齢者の女性をターゲットにしており卑劣な犯行で、刑法犯として10年の懲役となると説明がありました。
 私も、刑事部長から成果報告の中で言われた「心に響く」声掛けで騙されない態勢を作りたいと意見こそが、最も大事なことと共感して今後とも各方面との協調体制を密に被害の撲滅をお願いしたいと締めくくりました。
 後半の総括質疑は、まず、決算特別委員会にて初めて拝見した事業執行について「これだけボリュームある事業が粛々と展開されていること、ましてや必ずしも潤沢でない財政状況の中で、為すべきことをなし、最大の項かと効率が上がっていると」執行部の努力に敬意を表しました。
 そのうえで、気が付いた点として、私が前年平成21年の報告書と本年平成22年の報告書を並べてみると「複数年の事業と新規事業の区別があれば良かった。また、課題についても記載してあるべきだ。資金使途の内訳があっても良い」と感想を述べました。
 これは、県事業が単年度主義の弊害から脱皮して、事業の制度や革新性の向上等が問われるべきであり、そのためには過去の踏襲でない活き活きとした文章が必要だと感じるからです。
 そして、私は、県財政の現状を質疑しました。①プライマリーバランスの黒字化 ②特例的県債である臨時財政対策債の今後 ③県債管理基金からの繰り替え運用の今後 ④一般会計の収入未済額縮減の方法 ⑤国直轄事業負担金の今後 ⑥県債償還計画についてを簡潔にお聞きし回答を得ました。
 回答は既に各種の報告書等の資料にもあるものが多いわけですが、改めて決算委員会で聞き取る必要もあるかなと感じる次第です。
 そして、最後に要望として公会計システムの改定、つまり東京都のような企業会計導入の見込みを聞き、必ず導入される時への前捌きをしたいと思いました。
 こうして決算特別委員会を終了することができ本当にうれしく思います。申し訳ない限りですが、多くのことを学びました。この経験を確実に活かしていきたいと思います。
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 最後に今日の質疑で私の間違えたところを反省を込めて記載し、お詫びしたいと思います。それは、公債費残高を確認する際に、一般債元金を公債費総額と当年度元金とを勘違いして利子を当てはめて金利計算や利回り計算して質問したところです。少し考えれば県債残高はザックリ2兆円と知っているはずなのに表に書かれた数字と元金と利子の言葉に安直な判断をしたものです。この安易さと安直さは相当恥ずかしい内容です。申し訳なく思います。終了後財政課長に指摘されました。その場で、県債について触れるならば利率も思った時に、すっと勘違いしたのですね。
 こんな経験があったことも記載しておきたいと思います。