鉾田市を訪ねて、改めて液状化の被害状況を視察しました。
鉾田市の旧市街は、北浦に注ぐ河川の支流にあり、低地であり湿地であった地域と言えます。
今回の東日本大震災による市街地の液状化は、町そのものが歴史の中で老朽化しているめんは否定できません。
その意味で大きな被災状況となりました。
河川には、橋が架かっており、橋の被災は待ちの機能そのもののへの影響に他なりません。まだまた復旧しない現状にやるせない気持ちになります。
それは、都市計画の行く手の迷いのようにも見えます。少子高齢化の中で待ちの機能とコミニュケーションのあり方が示しきれないジレンマの所作のようにも見えます。
復旧の是非が問われるほどの、現状認識と将来不安を感ぜずにはいられません。
しかし、それでもここに生き抜く市民がいるという現実に深く思いを致します。
液状化は、土地の持つ毛岸への挑戦ではないか。と思います。一つは元々土地が持ち生業であり、もう一つは人が改変した土地利用変更への厳しい問いかけだと思います。
この自然からの挑戦に、私たちはどう応戦していくのか。いま人間の新しい応戦と挑戦の姿勢がとわれていると考えます。