霞ヶ浦に飛来する白鳥を長きにわたり餌付けして保護に奔走する方と、NPO法人として霞ヶ浦の環境保全に取り組むNPO法人アサザ基金の若き研究者の方と種々懇談させて頂きました。
新聞報道もされましたが、アサザ基金は、1月31日に橋本知事宛ての「霞ヶ浦の保全と防災に関する緊急の要望」とする要望書を提出し、6項目について茨城県の回答を求めていました。
要望書は、原発事故による放射性物質の河川への蓄積と霞ヶ浦への流入に対する測定と除去について、および霞ヶ浦の閉鎖性を捉えた逆水門の運用方法についてのものになっています。
今回の回答は、放射性物質の測定については、環境省実施のものを延逆水門については管理運営する国土交通省霞ヶ浦河川事務所への伝達という内容のようです。
文書による回答としては現状認識を記載したものにとどまり県として踏み込んだものではないようです。そして予想の範囲の回答と言えるのではないでしょうか。回答は、アサザ基金のホームページに掲載予定とのことですから参照下さい。
私は、昨年9月の一般質問でも、「放射性物質の行く先は霞ヶ浦である」「だから霞ヶ浦の放射能汚染が心配」という多くの方が当然のように行き着く疑問や懸念に対して行政は更に回答をすべきだと考えます。放射能問題は、徹して計測して公表し、議論を呼び起こしながらも、問題意識を継続する事にあると思います。
河川は県、霞ヶ浦は国というような大枠の中で接点とも言える河口付近の対応はどうしても管理責任のやり取りになりかねません。各社の測定器も揃ってきました。優先順位を考慮しつつも市民の疑問に積極的に応える運用を期待したいと思います。