昨日は、土浦市・土浦市教育委員会主催の第19回文化講演会に参加しました。
講演は、「こころの時代 ~いのちを支える言葉・生きる力~」のタイトルでノンフィクション作家の柳田邦男氏によるものです。
柳田邦男氏の著書は、「犠牲(サクスファイス)わが息子・脳死の11日」を読んだだけですが、脳死問題のみならず航空事故や終末期医療など綿密な冷静な視点からの文章や評論に共感できる作家です。
現在は、「東京電力福島第1原子力発電所における事故調査・検証委員会」委員長代理を務めており、私個人として事故の本質を鋭くも納得できる報告書を期待しています。
さて、この日の講演は、「今ほど心や命の問題が真剣問われる時代はない。生きるということを突き詰めていくこととは、意識的に「言葉」と向き合うことだ。現代は、赤ちゃんを抱く若いお母さんが、赤ちゃんに言葉を掛けることなくケータイやスマホを黙りこくって操作している時代になった。ここに赤ちゃんの心発達があるのだろうか」と問いかけから始まりました。
そして、医療の現場、命の極限の現場で交わされる言葉が、人の人生を高め広げている実例をエピソードを加えて紹介されました。
氏の講演は、最後に「なぜ言葉は力を持つのか。それは人は物語を生きているからだ。言葉から精神性の高みに突き抜けるときに人は生かされる」と話されました。
まったくその通りだと深く共感致します。
私も発する言葉の難しさに呻吟することがあります。言外の思いを伝えることに如何なる適切な比喩や言い回しがあるかを悩みます。私の場合は、それが回りくどい表現になっているなと反省しきりです。
言葉を大切にするためには、多くの言葉を聞かなければなりません。多くの言葉に出会わなければなりません。本として定着していることには読書をするほかありません。その経験値こそが人生の精神性を深め誰よりも人を思いやる言々句々となると思います。
更に研鑽して申請の物語を紡いで参りたいと思います。
出迎える「つちまる」です。よく見るといい色の「黄色」ですね。今度ツーショットをお願いします。