【常総学院卒業式】「この国の未来になることを誓う」と卒業生代表答辞。素晴らしい言葉に感動と期待。

 常総学院高等学校の卒業式が挙行され、592名の凛々しい卒業生が母校を巣立ちました。
 式辞において、原田校長先生は、卒業生へのはなむけの言葉として①プライドを持て。志と知恵で自己肯定の自立した人格を磨こう ②具体的な目標を持とう。為すべき事に対して諦めないベストを尽くすことだ。具体的な目標の先に、「地域のため」「国のため」がある。③他人に頼らない。これからの人生に出会いと学びがある。としました。そして次代のキーワードは、「希望と絆」であると、卒業生の未来に大いなる期待を寄せました。
 次の、櫻井理事長(茨城県会議員)の祝辞は、日本は20歳で成人とされるが、皆さんの19歳で立派な大人である。戦後教育は、知育・徳育・体育により成り立っているが、その先に「心の豊かさ」が必要だ。日本の若者が、特に都会の若者に挨拶ができない姿を見る。挨拶ができる君たち卒業生は、既に立派なリーダーであることを自覚して欲しい。他人に
優しく自分に厳しいリーダーであって欲しい。勤勉で語学に強いリーダーであって欲しい。ウサギとカメのたとえではないが、君たちは「タートルスピリット」で最後に勝つ人生を歩んで欲しいと述べました。
 卒業式の最大の感動は、やはり卒業生答辞にあります。
 卒業生は、三年間の高校生活を振り返りながら、その一つ一つの情景を見事に、同級生や先生や親との関係を表現して共感をよぶものでした。
 3.11後の韓国への修学旅行を通して、日本を離れた地で生きる意味を考えてみたとのべました。更に、三年間を振り返った言える言葉は、「楽しかった三年間」と万感の思いを込めて、充実の高校生活の感謝をのべました。
 そして、結語として「この国の未来になることを誓う」と素晴らしい言葉で旅たちの決意を発表してくれました。
 常総学院の卒業式は、生徒の様式美ある所作によって、挨拶・返事・起立・礼・踵を返すターン・腰を折る・すり足による足の運びが気持ち良い肩の緩やかな波を作っていました。私学の特徴を見る思いです。
 私学教育は、創立の理念に基づく人格の陶冶であり、生涯学ぶ基本の習得だと感じます。未来の宝に幸福の種子を植え付け、連綿たる卒業生の活躍の歴史を綴ることでしょう。今日は、地元の私学の教育の成果を垣間見せていただきました。
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