茨城県議会は、代表質問の第2日目。
我が公明党は、井手義弘県議が登壇し、今回から導入された「分割方式」により質疑を行いました。
井手県議は、ちょうど一年を迎える東日本大震災の「総括」を、国と県における危機管理体制について橋本知事の見解を鋭く求めました。更に、原子力災害の防護体制のあり方を追求し、加えて地震災害に強い県土づくりについて知事の所見を覗うとともに数々の提案を行いました。
それらは、自身が震災の真っただ中で苦闘した実感をもとに、地震と放射能に対する調査や思考の納得できる結果の披露の質疑であったと感じます。
井手県議の代表質問と橋本知事答弁は、彼のブログに、その全てが映像また文章で掲載されますので、正確を期すためにもここで要旨を掲載することはしません。是非とも井手県議のホームページをご覧ください。
そのうえで、井手県議代表質問が、国の、いや民主党の危機管理能力の欠如を鋭く分析したことで執行部や県議の同意の心を掴み、提案の一つ一つの説得力になったことは、茨城と国の関係へ、県議会質問としてはかつてない挑戦にも思えました。それは、震災復興も放射能対策も全てが、国の方針が決まらないことから遅延するという現実へのジレンマのようでもあるでしょう。それは地方からの提案を受け止められない痛烈な民主党批判です。
井手県議の質問に対する知事答弁は、私としては相当の範囲で真摯な一歩進んだ答弁であったと思います。いつもながらの吟味された言々九九であり、今後の県政執行に反映を約束する内容であったと思います。
今回の分割方式についても、再質問の趣旨が伝わる知事回答であり、井手県議も時間の調整の中で再質問を要望に切り替えるなど分割方式の新しい展開の形になりました。
議会質問の質の向上は、やはり議員の研鑽の結果によると感じさせられます。そのうえで執行部と論点を十分整理しながら、言うべきことをハッキリ言うことの重要性を私のみならず多くの県議が感じたのではないかと思われます。