3月5日、県霞ヶ浦流域下水道事務所(土浦市湖北)を訪ね、「下水処理新技術によるリン除去実証実験」の概要の聴取と同プラントの視察を致しました。
同実証実験は、霞ヶ浦汚染の要因である富栄養化物質のリンを下水処理の過程で低減しようとするもので、併せて同実験は回収したリン(リン酸カルシウム)を有効利用として販売しようとするものです。
これらは、日本下水道事業団への実験委託で、プラントは旭化成の無償供与により建設され、実証実験結果は同事業団の技術評価委員会で評価されます。
目標水質は、現状の放流中リン濃度0.13mg/ℓを新技術により0.05mg/ℓを目指しています。これは霞ヶ浦の目指す水質0.10mg/ℓを半減するもので画期的です。
そして、本件によるリンの負荷量は、現状より年間1.5t削減を想定し、現状の除去関連維持管理費でも年間6千万円削減とも計画しているものです。
この技術は、旭化成の新技術として開発した「吸着剤」の効果と言われ、吸着後にリンを脱着して肥料としての販売を目指します。金額は450万円とも想定されており実験の成功が期待されます。