【釜石の奇跡】絆の上に信頼を乗せて、自ら生き貫くことが皆を助ける。

 東日本大震災の時に、事前の防災教育によって岩手県釜石市で多くの人の命が救われた「釜石の奇跡」。この防災教育に携わった群馬大学の片田敏孝教授のインタビュー収録DVDを視聴しながら、小単位の政治学習会に参加させて頂いています。
 片田教授は、津波警報が発せられても避難しない住民の実態を熟慮し、子ども達への防災教育に活路を見出されます。
 根本の理念は、「自然の時々ある大きな振る舞いにあって、自らを律して逃げられる自分であること、つまり自分の命を守ることに対する主体性」を子ども達に植え付けるというものです。
 そして、避難の三原則を示します。
 ① 想定にとらわれるな!
 ② ベストを尽くせ・最善を尽くせ
 ③ 率先避難者たれ
 を懇切丁寧に、意を尽くして、子どもの目線で教えられました。
 更に、防災に対する自助の大切さを「津波てんでんこ」「命てんでんこ」を通して、命を救う家族のあり方に迫ります。
 それは、「絆」をの上に「家族の信頼」を説いています。時として「絆」が被害の拡大につながる津波災害の悲惨さを説得力を持って話されます。それは「自助」の局地化もしれません。本当の「てんでんこ」の可能性を突き詰めることが大切だと納得します。
 このDVDを視聴された方のほとんどが大きく頷かれます。命の大切さを、「自助」の中に見出す方もいらっしゃいます。是非とも多くの方にご覧いただきたいと思います。