【ロボット】生活ロボットの活躍が眼に浮かぶ。想定リスクをヘッジして新たな安全文化を作りたい。

 茨城県公明党女性局(女性局長 田村桂子県会議員)が企画する「ロボットの現在」との視察に、井手県議とともに参加しました。
 まず、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「生活支援ロボット実用化プロジェクト」を同安全検証センターを訪ねて数多くの示唆を頂きました。
 これは、今後ロボット技術が産業分野から、介護・福祉・家事・安全安心等の生活分野で利用されるに際して、ロボットの安全性を確保し将来の認証に繋げようとするものです。
 残念ながら我が国は、安全文化が未成熟と言わざる負えません。それは、昨年の原発事故の安全神話崩壊で目の当たりにしてしまいました。
 また、日本の技術は、「匠の技」として伝承されていて、安全の認証(エビィデンス)がないにも関わらず、高い評価を得ていた長年の歴史によるものかもしれません。
 徹底したリスクの検証をすることが必要だと思います。このセンターは、突き詰めて「事故は起こり得る」とのリスクアセメントをする研究をしています。
 今やロボットは、私たちの生活の一部とも言えましょう。今日、お話を伺った大場知能システム研究部門副部門長は、自動車の洗濯機も「センサー」と「CPU」と「アクチェータ」があるシステムはロボットであると話されました。
 私も、システムとロボットではないかと思います。そして、ロボットの目的は、人の生活のために役立つことです。事故のリスクを避けなければなりません。しかし、「リスクゼ」はないことがこれからの安全のあり方です。
 日本文化も、リスクを徹底的に回避して、納得のリスクの容認をしなければならないと思います。そのためにも、安全の認証文化は必要だと考えます。このセンターの役割の大きさを感じます。
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 次いで、特定入用法人つくばセントラル病院を視察して、ロボットスーツHAL(福祉用)の実用状況を拝見しました。
 HALは、福祉用(医療認定されていない)の下肢運動支援ロボットです。それは、本当に高度に計算処理されてもので、人が意思をもって体を動かす神経信号により動くもので、見事なアシストロボツトです。
 また、人の本来あるべき歩行状態を示すことから、歩行の癖を修正することができる優れものです。
 今回、HALを装着してリハビリを見せて下さったご婦人は、見事に椅子から立ち上がり、歩行し、階段を登り降り、椅子に腰かけました。それは、自主性の確保であり、意思の勝利を導くものに思えました。
 そのうえで、今後の臨床を重ねて、HALk的確な運用により、更なる成果を期待したいと思います。
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