【耐震診断】倒壊懸念ある建物68%に危機感を覚えます。耐震補強作新施策は重要です。

 日本木造住宅耐震補強事業社協同組合が、2006年4月から2011年11月までに耐震診断した木造住宅の調査結果を発表した。対象は、全国で診断依頼があったⅠ万3674棟との事。
 その結果は、「倒壊しない」は1.46%、「一応倒壊しない」は8.23%、「倒壊する可能性がある」は19.48%、「倒壊する可能性が高い」は70.84%に達したという。
 建築基準法は、1981年以降耐震基準が強化され、例えばブロック塀等でも倒壊しない工法が義務付けられ、一般的にも1981年を境に安全性に対する評価に差異がある。
 建築基準法では、耐震計算する際に想定する地震を大地震と中地震の二段階に分けている。大地震は、数百年に一度起こる震度6強クラスを指し、中地震は震度5強程度を指します。大地震は人命を守り、中地震では建物という財産を守ることを目指そうとするのが建築基準法の考え方との事です。
 この耐震診断は、人命を守ることを重点に、「大地震に倒壊しない」ための耐震性確保を目標とすることにより診断したものとのことです。
 各都道府県の結果も出ています。
 茨城県は、「倒壊しない」は1.75%、「一応倒壊しない」は13.16%、「倒壊する可能性がある」は16.67%、「倒壊する可能性が高い」は68.42%です。診断件数は114件。
 なお、耐震工事金額は、全国平均約149万円とも記載されています。
 防災セミナー等ほ担当する時に、自宅で被災した際の前提条件は、①耐震構造の家 ②家具等の耐震補強が前提となります。命を守るべき自宅が倒壊する危険性を無視できません。時には家全体を補強工事せず、一部屋だけというアイデアもあるそうです。いつ来るか分からない地震。やはり、「備えあれば憂いなし」と尽きてしまうのです。