新聞各紙を読んでいると、少しばかり気になる記事に出会うことがあります。まあ、その時の私の感覚もあることですから、他愛もなく勘違いしているだけのことも多々と思います。
そんな記事が、今日の朝日新聞の4面の囲み記事「発言録」にありました。
記事は、わが公明党茨城県本部代表石井啓一党政調会長・衆議員議員の発言として、「首相公選制について」のものです。
内容は、右の通りです。
私は、至極当然な現行選挙制度の特徴、つまり
①衆議院選挙は政権選択選挙であること
②党首や代表を顔として押し立てて選挙戦を戦うこと
③過半数(第Ⅰ党)をとれば首相になること(第2党以下の連立もあるが)から、
当然現行制度は首相を選ぶ側面があることは言うまでもないと思います。
しかし、現行衆議院選挙は、小選挙区選挙とブロック別比例区選挙を併用していることから、そんなに単純でないようにも考えます。
また、政治のの安定性がリーダーシップのあり様によることは論を待ちませんが、首相公選制の議論は、国民による直接公選によるか、現行のような間接制なのかに尽きるように思えてなりません。
それだけに、この記者会見が何時のものか未確認ですし、且つ全体の文脈を承知しない私は、これを記事にした意図を図りかねているのです。
選挙制度は民意を如何に反映するかが鍵です。しかし、政党政治を標榜して二大政党制による政権交代の実像が、現状の政治不信を呼び込んでいるとすれば、日本における政党連立の政権運営が、これから問われてくるのではないでしょうか。
首相公選制による強大なリーダーシップという権限の付与の危険性を、私たちはどこかで排除し、どこかで許容しなければならないと考えます。
今日は、取りとめのない雑感に捕らわれる記事を眼にしました。