【名目と実質】GDPk目標達成に、需要満足の水準を超える付加価値とアイデアが必須。

 午前と午後のミニ県政報告会は、現在の景況感の低迷を受けて、「経済成長とは何か」のご質問を頂きました。
 法学部出身の私には、詳細の説明とはならなかったと思われますが、
 ①経済規模の計測は、GDP(国内総生産)による。
 ②GDPには、名目と実質がある。
 ③名目GDPとは、単純に一国が生み出した付加価値の総額。
 ④実質GDPとは、名目GDPから物価の変動の影響を取り除いたもの。
 と説明しています。
 そして、実例としては、
 去年:生産量100トン X 時価30万円 = 生産額3000万円 --①
 今年:生産量105トン X 時価33万円 = 生産額3465万円 --②
 
 【A】この場合(名目)、
 生産額3000万円と3465万円は、「名目GDP」
 名目成長率は、3465万円 ÷ 3000万円 = 1.155 つまり、15.5%増(成長)
 つまり、生産量の変動(105トン-100トン=5トン)も、価格の変動(33万円-30万円=3万円)も考慮しない見せかけの成長と言えるものです。
 【B】次に、(実質)を検討します。
 実質とは、価格の変動がなかったら生産額はどうなったかを指します。
 この実例では、去年も今年も、単価(時価)が変わらず30万円であればどうかと言うことです。
 すると、生産額算定は、今年105トン X 30万円 = 生産額3150万円 --③
 これは、昨年基準の、今年の実施GDP3150万円となるわけです。
 そこで、実質成長率は、実質生産額3150万円 ÷ 3000万円 = 1.05 つまり、5%増(成長)
 以上です。
 そこで、
 ①名目と実質の違いは、物価の変動を考慮しているかどうか。
 ②この物価の影響を取り除くために「GDPデフレーター」というものを使用します。
 ③名目GDPの方が生活実感に近いと言われます。それは、「給料の額は減ったけど、物価が安いので、実質は増えている」と言われることです。
 ④税収は、名目GDPに対して税率を掛け合わせるという手法ですから、名目GDPの減は消費以上に直接税の減を意味するとも言えます。
 経済成長については、「名目」と「実質」は、同時に検討される2つで1つの指標です。
 現在は、物価上昇期とは言えません。つまり、生産力を高めることが必要です。
 しかし、生産しても消費が進みません。生産過剰消費減退の「需給ギャップ」が起きています。ましてや、生産増加とは設備であり、投資です。
 この民間投資が減退する時は、公共投資に活路を見出すべきです。そして、生産の現場は、真に消費を喚起する付加価値性の高いものを作り提起しなければなりません。
 必要の文化の一定の充足感の中で、消費喚起できる製品開発にも資金投入する必要があります。