1000兆目前の借金が日本にある

 今日は、亡くなった祖母の事後手続きに奔走しました。
 郵便局に行き、市役所に行き、それでも不足の書類等があることから、従前本籍地であった宮城県仙台市の区役所に問い合わせしたりしてあっという間の時間が経ちました。
 キチンと清算することは大変なことです。
 それが生きていた証かもしれませんが、特に相続は、過去を振り返る作業でも有り、戸籍等も分りずらいもので正直大変です。
 銀行勤務で慣れている私も、そう思うのですから。
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 日本国の借金(債務残高)が、1,000兆円目前と報道されました。
 国債と借入金、政府短期証券の合計である「国の借金」が、2011年度末で、997兆7098億円と、過去最悪を更新することが、財務省の試算で分ったというものです。
 2010年度末から、54兆6036億円もの借金が増え、日本国の財政悪化がいかに深刻かが改めて分ります。
 特に、普通国債が、25兆円と大幅増加、一方で公共事業削減により、建設国債は、1兆円減少したとの事。
 景気浮揚と福祉関連資金支出増と、バランスの悪さが気になります。
 この「国の借金」は、IMFの基準に従って公表するものです。
 その意味では、受け取りようではギリシャの財政危機も、他人事のように思えなくなります。
 そして、一方で、個人金融資産は、2009年9月末の日銀発表では、1,439兆円とも言われており、単純比較できないものの、トータルな日本の財政は最低最悪とまでは言えないのかもしれません。
 負債と資産を、現時点で清算しなければならないとなれば、危機的でもありますが、銀行流で言えば「期限の利益」で、返済の留保により、財政の存続が図られるとも言えます。
 要は、日本の信用の源泉は何であるかであり、負債の削減への道筋・ビジョンの提示と実行力が問われています。
 それでも、負債を増やすことへの厳しい緊張感が、未来の子供達への責任として、本当に実行されるのか。国民として、審判しなければなりません。