今般、2012年版「日本の水資源」(水資源白書)が発表されました。
今後急速に進む上下水道施設の老朽化に備え、計画的な維持管理や更新に努めるよう提言する内容です。老朽化による「断水・漏水事故や取水障害、水質汚濁などの増大が懸念される」と警告すると掲載しています。
具体的には、地下に埋設した下水管の破損を原因とする道路陥没が2010年度に約5300件発生。前年度の約3800件から4割近く増えたというデータによります。
下水道管は43万キロのうち8万キロが、30年を超え、耐震化率はまだ14%(全国)と言うことですから、茨城県も内実を精査する必要があります。
また、水道管においても総延長60万キロの3割近い約17万キロメートルが法定耐用年数の40年を超え、耐震化率は、31%(全国)にとどまるということです。当然あるべき「水」がない、使えないことへの恐怖心は東日本大震災で体験したことです。
特に、茨城県の水道断水は、東北に対しても比べようもなく大きな災害でした。加えて、上下水道と停電のダブル被害は生きていく基本を失う事象です。
この社会資本整備の重要性は、何よりも優先して整備されるものであり、県民の皆さんにしっかりご理解を頂いて参りたいと思います。