【常陽懇話会】経営は、変わらぬ原理原則を踏まえ、環境変化に即応し、需要創造の経営が必要。

 本日開催の常陽懇話会は、福岡県大牟田市の如水監査法人代表の公認会計士永利新一氏を迎えて、「会社経営における『不易流行』」についての講演がありました。
 氏は、公認会計士であるとともに、家業のオーム乳業の前代表取締役でもあり、大牟田市の商工会議所の会頭も歴任されている会社経営実務に精通した方です。
 「不易流行」とは、いつまでも変わらない「不易」と時代に即して変化する「流行」を合わせたもので、変化しない本質と新しい変化を重ねることで世の事象に対処しようとするものです。
 講演は、まず「思考の三原則」について、①目先に捉われず長い目で見る ②一面的でなく多面的に見る ③枝葉末節に捉われず本質を見るをあげ、経営環境の変化を前向きにとらえることの重要性を話されました。
 次いで、企業の栄枯盛衰には原理原則があると自身の経営者としての経験を踏まえて話されました。①需要にあったものを供給する ②需要は時代の流れ環境の変化とともに絶えず変化する ③十四と供給の法則がある ④成長と滅びは同時に育つとそま詳細を述べながら説明されました。
 氏は、時代の変化は、需要と供給のバランスに明確であり、価格の決定や生産量の調整、同業間の競争等も全て需要と供給の面から説明できるとしました。そして、企業は、自ら需要を創造し開拓することが必要であり、コストの取り込みも供給サイドの工夫により行われるとしました。
 更に、現在は需給ギャップが明らかであり、戦後の日本の経済史は、種々の局面で「物さえあれば」から「大量生産」、その後は「量から質」「オイルショック」「バブル」「デフレ」「リーマンショック」と歴史の変化が証明しているとしました。
 そして、今後は、「少子高齢」「ネット情報」「資産デフレ」が課題になると話されました。
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