【3定一般質問】若者雇用と中小企業。茨城の礎を若者の積極雇用で発展させよう。

 第3回定例会の一般質問から一カ月が経ちます。あらためて一般質問の内容をお知らせしたいと思います。
 今日掲載する橋本知事への質問は、若者の雇用対策は茨城の中小企業発展の礎になるとの観点から構成したものです。残念ながら雇用対策の太宗は国の施策に委ねられている部分が多く、県の施策はなかなか独自性が発揮しにくいものがあります。だからこそ企業と雇用を結び付けたい考えました。更に、知事がご自身の言葉で、若者に呼びかけることが、茨城県の特色をアピールすることであり、リーダーシップの一端であると考え再質問を準備したものです。
 また、一般質問の冒頭は、わが公明党の歴史を振り返り公明党の立党の原点を広く申し述べたところです。立党の原点が明確な政党が少なくなりました。多くの政党は、選挙互助会の様相があります。政党の、議員の目指すべきを議事録に残すための試みでもありました。
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  ☆八島功男議員
公明党の八島功男です。本日,ここに2回目の一般質問の機会をいただきました。多くの皆様の献身的な御支援を賜りながら議会活動をさせていただきますことに,深く感謝を申し上げます。改めて初心を忘れずに頑張ってまいりますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。
 去る9月13日,公明党は「大衆とともに」の立党の精神の淵源となった現公明党の前進である公明政治連盟第1回全国大会から50周年の佳節を迎えました。公明党の立党の精神とは,「大衆とともに語り,大衆とともに戦い,大衆の中に死んでいく」との,公明党創立者池田大作創価学会第3代会長の精神です。加えて,「団結第一」「大衆直結」「たゆまざる自己研さん」の3指針を公明党議員の行動規範として確認をした原点の日でございます。
 この日から草の根市民相談が展開され,大衆福祉実現の大きな流れが始まりました。私たちは,常に「何のため」を問いかけます。「何のための議員なのか」「何のための県政なのか」,私は,名もなく力ない庶民のお一人一人のための議員であることを,日々新たに決意したいと存じます。
 初めに,若者の雇用戦略と県内中小企業の人材確保について橋本知事にお伺いいたします。
 さきの国会は,社会保障と税の一体改革法案を3党合意により成立させました。少子高齢社会にあって持続可能な社会保障を築くには,担い手である若者の雇用機会の拡大,雇用戦略が最重要であることは論をまちません。そして,本県においても茨城経済を支える中小企業への人材確保をいかに進めるかが課題と言えます。
 若者雇用戦略は,就職弱者対策ではなく,人材を基軸とした企業の競争力を高めるための成長の入り口政策だと考えます。雇用情勢は緩やかに改善の動きが見られるものの,依然として厳しく,大学新卒者の求人倍率は1.23倍ながら,5,000人超の大企業の求人倍率は0.49倍,300人未満の中小企業では3.35倍との調査もあります。言いかえれば,求人と求職の不適合であり,相応の働く場がありながら,働く若者の行き場がないという現実です。
 長引く景気低迷が若者の正社員の道を閉ざし,現役学生が安定を求めて大企業志向を強める一方,就職できなかった若者は職業能力向上の機会を失い,仕事の本質的な魅力に触れる機会が少なくなっています。一方の中小企業は,社会人としてのマナーや基礎を訓練する余裕がない実情があります。これらが,いかにも雇用環境に負のスパイラルとなることは極めて残念なことです。
 3年以内に大卒者の30%が離職する現実を見過ごすことはできません。終身雇用の是非はともかく,必ずしも転職により賃金上昇が望めないとすれば,相応の勤続をして,一定のスキルアップと自己実現を可能とする職業選択に対して,きめ細かな体制づくりが急務です。職業は,人生そのものになり得るものです。
 また,求人と求職の関係では,多くの中小企業はハローワークを通じて求人しますが,若者は就職支援サイトを多用するという,雇用情報のミスマッチも指摘されています。この差異を解消しなければなりません。
 さて,本県は,茨城県雇用創出等基金により,安定した雇用機会の創出をするとして,研修・雇用一体型事業を3年間継続してまいりました。この県庁各課が1人でも多い人数の新規雇用を目指した事業は,全庁的な取り組みとして評価できるものです。この基金は,本年度末をもって終了し,研修・雇用一体型事業も同時に終了することが予定されています。
 そこで,新たな雇用創出のための事業について,どのように取り組まれるのでしょうか。
 また,いばらき就職支援センターでは,求人開拓員が,いい人がいれば雇いたいという中小企業の潜在的ニーズを発掘し,キャリアカウンセラーが,自分のスキルを生かした仕事をしたいという若者の才能や適応性を発揮させることで,企業と若者を結ぶ地道で重要な活動を行っています。
 県内の中小企業の動向を一番よく知っている県は,中小企業が行う求人情報発信のすそ野を大きく広げ,県が持っている求人開拓機能を有効に活用して,中小企業の人材ニーズの発掘により一層取り組むべきであると考えます。
 働くとは,定住人口の増加であり,茨城県の活力を生み,県内経済を牽引する基盤です。その意味から,知事におかれては,若者に身近で親しく茨城の魅力を語り,就職の励ましの声を発することが,県内中小企業の雇用促進と発展のためのイメージアップになると確信をしております。
 ともあれ,茨城県の成長を支える中小企業は,すべからく若い人材の活用により発展します。若者一人一人の輝きが,家族や地域,中小企業を照らしてこそ茨城県の発展があります。時代とともに職業観は変化し,人生の目標・目的は以前とは違うかもしれません。それでも,「現場で汗し,感謝され,自分の仕事に生きがいを感じること」は,人として普遍的な満足感です。その生き方で,地域のための活躍を若い世代の一人一人に心から期待したいと思います。茨城県の中小企業は人材が多岐にわたり豊富であると評価されるよう,雇用促進と中小企業人材確保の施策を望みたいと思います。
 以上を踏まえて,橋本知事に,元気な茨城の未来を担う若者の雇用戦略と県内中小企業の人材確保について御所見をお伺いいたします。
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 ○橋本昌知事 
八島功男議員の御質問にお答えいたします。
 若者の雇用戦略と県内中小企業の人材確保についてお尋ねをいただきました。
 本県の企業の大部分は中小企業であり,中小企業が雇用の過半を担っている状況にありますので,県の発展を図っていくためには,中小企業の人材確保を進め,成長を促していくことが大変重要であると考えております。
 しかしながら,その担い手である若者につきましては,大企業志向による中小企業との雇用のミスマッチや早期の離職などが見られ,中小企業の人材確保・定着を図ることが課題となっているところであります。
 このような課題に対応しますためには,まずは若者の職業意識や働く意欲を早い段階からはぐくんでいくことが大切でありますので,小中学校におきましては職場体験等に取り組みますとともに,高等学校においては,インターンシップ,デュアルシステム等,キャリア教育の充実に努めているところであります。
 また,いばらき就職支援センターにおいては,求人開拓員が中小企業の求人ニーズの把握に取り組みます一方で,求職者に対し,キャリアカウンセリングやスキルアップのためのセミナー,就職支援サイトによる情報提供など,きめ細かな支援を行い,求人と求職のマッチングに努めますとともに,就職面接会を数多く,例えば昨年度は18回ほど開催しておりますけれども,そういったことによりまして若者の雇用機会の拡大を進めているところであります。
 加えて,雇用創出等基金を活用し正規雇用につなげるため,本県独自の取り組みとして,研修・雇用一体型事業を実施して大変大きな成果を上げているところであります。
 さらに,産業技術専門学院におきましては,企業の人材ニーズを踏まえた職業能力開発を行い,中小企業が必要とする人材の確保につなげているところであります。
 このほか,若者の雇用の場をできるだけ多く確保することが極めて重要でありますので,新産業の創出や中小企業の育成,企業誘致の推進などを通じ,安定的で魅力のある職場の創出に努めてまいります。
 なお,雇用創出等基金事業は,これまで大きな成果を上げてきたところでありまして,国においては来年度概算要求において,雇用基金の積み増しの要求をしていると聞いておりますので,県といたしましても,引き続き国に対しまして事業の継続を働きかけてまいります。
 
 ☆八島功男議員 
再質問をします。橋本知事に,若者に対する茨城県の魅力発信をお願いしたく再質問をいたします。
 先ほど私は,若者の身近にあって知事が茨城の魅力を語り,就職などに励ましの声を発することが中小企業の雇用促進のイメージアップにつながると申し上げました。
 そこで,この県議会の議場という場ではありますが,橋本知事から茨城を担う若者に対して励ましのメッセージをいただきたいと思いますが,いかがでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
057〇橋本昌知事 
実は私,例えばマイナビとか日経就職ナビ等々におきまして,これまでも若者に対しての呼びかけをやってきているところでございます。私は,茨城県自身は,本当にこれから日本がグローバル化がどんどん進む中で,しっかりした立場を維持していくために大きな役割を果たせる県であると思っております。
 これは1つには,例えば,これからの日本の一番大きな肝心な分野になっていくであろう科学技術の面でも,日本で有数の県であります。また,ものづくり産業,これも立派な企業がたくさんあります。さらには農業につきましても,全国に,私は茨城の農業が成り立たなければ,日本の農業は成り立たなくなってしまうのだろうと思っております。
 さらに,特色ある歴史文化,さまざまな点で茨城というものは,これから大変発展していく可能性の大きい県,日本全体がどちらかというと暗いムードが多い中で,茨城にとっては大きな未来が開けていると思っております。
 そうした思いとあわせて,それを切り開いていくのは若者でありますので,若い人たちに,何ごとにも恐れずにチャレンジしていく,そして自分たちが未来をつくっていくんだと,それぞれの企業の発展を担っていく,あるいは茨城を,さらには日本をよくしていくんだという気概を持って取り組んでいただきたい。そして,そういう企業を積極的に探し出して就職をしていただきたいと思っておるところであります。
 それから,つけ加えますと,実は県庁の公務員試験の合格者に対しましては,私の名前でメッセージを送っておりまして,ぜひ県庁というのはこういう魅力のあるところだから,県庁に就職したらどうかと。最近,受かっていながらほかのところへ行っている人も結構いるものですから,そういったことも踏まえてメッセージを出させていただいているところであります。

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