温暖、無風、大晴天のもと、待望の都市計画道路土浦新治線国道354号土浦バイパスが、暫定2車線個所もありますが、本日全面開通しました。
総延長5,840mの本路線は、常磐道土浦北シンターから一直線にかすみがうら市(旧出島村)に向け伸延するもので、霞ヶ浦大橋を抜ければ鹿行地域に直結するものです。
本線の最大の効果は、まずは、アクセス性の飛躍的な向上であって、今まで土浦北インターから、旧6号国道を経由し土浦市民会館前を通じていたことを考えれば数段の時間短縮効果があります。そして安全です。
実態面では、途中の真鍋の住居地域をショートカットする車が多く、通学面での危険が懸念されていました。これが解消する方向です。
また、手野坂下のくねった道は、大型車のすれ違いさえ難しい難所で、凍結の危険性は事故が必死の様子でした。
本線の完成は、土浦市全体像から見れば、土浦市街地を6号バイパスと平行に、土浦駅東口前の荒川沖木田余線が走る南北の2線に対して、東西に本線、高架道(土浦ニューウェイ)、ジャスコ前道路、125バイパス、ジョイフル本田前道路が、梯子状に走る骨格になります。
都市計画の概要は、全体として暫定的ではありますが、相応の形となりますので、今後は完全4車線化(特に土浦駅東口から県下水道事務所前)が課題となります。
さらには、この幹線道路に対応した市街化形成がコンパクトシティ形成の肝要になるもので、車の流れの変化を的確に捉えて参りたいと思います。
今日、私は、開通式典に来賓参加させて頂き、テープカットと開通前の本線の渡り初めをさせて頂きました。
開通式の場所は、手野町の土地改良区の皆様のご協力がなければ成し得なかった場所にあり、土地改良そのものの完了が鍵であったことでしょう。先祖から受け継いだ土地を手放すご心痛は、よほどの決断と思われてなりません。
その先人の痛みを感じながら、車の窓を全開にして、地元手野町の新しい風を感じました。
新しい風景は、感動的でした。手野町を下る先に見える土浦市中心街は、私達が土浦市街地を目指して走る昔ながらの風景を思い出されました。
私達が、走り向かう先には私達の希望と夢があるように、今の私達が努力しなければなりません。
ともあれ、新しい幹線道路が、無事故で格段の利便性が向上しますように心からお祈り申し上げたいと存じます。