地域を歩かせて頂くと、プロと見まがう程に選挙情勢について知り、更にご意見をお持ちの方に出会います。これらの方々が、最も興味を持っておられるのが、昨日各紙に掲載された世論調査の結果のようです。
直近の世論調査は、自民党の大幅議席増を予想し、単独過半数を示すものもあります。民主党については、解散時に予想した「いくら何でも100議席は」を割り込むとの記事もあるようです。
これらは、小選挙区における自民党の圧倒的な勝利を予想したもので、現在の選挙制度は、「これ程までに議席をスウイングさせるものか」と思い知らされるように思います。そして、比例区においては、自民党は相応の議席増するも、民主党の減少分の太宗を維新の会が獲得し、未来の会は現時点では厳しい結果が予想されるというものです。
自民党の皆さんとお話しすると、「自民党を支援する」という候補者よりも自民党の復活を望む声が多いようです。それは、民主党に政権を取らせてみたものの余りの体たらくに対する自民党支持者の反省の気持ちのように感じます。これが、3年3ケ月間浪人した候補者への気持ちと相まって、大きな流れを作っているように思えるのです。政権を取った民主党議員は、地域の「おらが議員」になる努力がなかったとも思われ、根の浅さが、モロに結果となっていると思います。
さて、比例区における議席配分は、自民党が圧倒的に増やすとはいかないようです。結果として、民主党の減数をどこの政党が獲得するのかが注目されます。つまり、選挙互助会的な第3極政党は、現時点では自民党回帰を凌駕するパワーはありません。しかしながら、一定の人気と注目をマスコミ報道等から受けており、一定の期待感があることでしょう。その意味で、維新の会は侮れない存在です。石原代表と橋下代表代行の思想の違いは、誰もが知りつつも、その発信力は、ともに極論とも思える言辞が魅力になってしまう不思議さです。加えて、橋下代表代行の、ある意味弁護士らしい「ああ言えば、こう言う」、そして「あまりよく分からないレトリック」は、ポピュリズム的な力になっています。
公明党が、ここにきて戦う相手は、少なくとも北関東ブロックでは、維新の会と言えましょう。この1議席の獲得合戦が雌雄をけっすると考えます。
私は、維新の会は、①政治に必須な人材は不足している。素人的な政治運営は、この国難に適さない。②選挙互助会的な集団であり、今後とも団結して組織を維持できるように思えない。③維新8策の変化は、政治の信頼を勝ち取れない。④橋下代表代行が、衆議院選挙に出馬しなかったことで、国と地方のダブルスタンダードを増長させるのではないか。⑤地域に根を張り、現場の声を吸い上げる機能がない。などが気になります。
「ふわっとした民意を捉える」とは、無党派層に対するアプローチなのでしょうか。橋下代表代行が言うところのリーダーシップの裏返しなのでしょうか。ともあれ、これ以上の政治不信が高まらないように、議員としてどこまでも現場主義で頑張りたいと決意します。