【八重の桜】確かにもが崩れ去った後に、私たちは「勇気」と「献身」の力で、負けない姿を示そう。

 お正月2日目の恒例は、家内の実家に家族そろって年賀の挨拶に行くことです。
 結婚以来欠かしたことのない行事であり、私が最も自慢している私と家内の両親がともに健在であり80才を前後にしても元気なことを目の当たりにできる1日となっています。
 今日もテーブルいっぱいのごちそうが並び、越乃寒梅の熱燗が待っていました。この熱燗を義父と頂き、政治の事や地域のことに話が続くことが、我が家の平和なひと時となっています。
 この日に感謝することが、恒例の新年行事です。
 さて、元日付の新聞は色々な特集を組んで紙面の充実を図っています。なかでも、今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の特集が多かったように思えます。
 そこで印象に残った記事は、同ドラマの脚本家・山本むつみ氏が語った内容です。
 氏は、このドラマの設定を「確かに思っていたものが崩れていくとき、人はどう生き抜くのか」として震災を経た今の日本に繋がる物語と位置付けているようです。そして、朝敵となり征伐された会津藩から見た幕末史を「勝者を描く時以上に歴史をつぶさに見つめることで、懸命に生きた人々がなぜ破れなかったかを探りたい」と述べています。
加えて、負けたからと言って「被害者」にしない。悲劇を見た人間の責任として、より良い世界をつくろうと行動する「勇気」を、この物語テーマである「献身」とともに描きたいとしました。
 それは、震災直後の被災者の皆様の姿が原点にあるそうです。
 震災により、戦わざるをえなかった人、誰かを守ろうとする人を、生き抜く壮大な叙事詩として見つめることが大切だと思います。
 世界各国も科学技術の粋が集まり、安全の世界に模範であった原発事故を注目しています。この原発事故への対応や克服は、世界の注目とともに壮大な実験でもあり、世界の信頼を勝ち取る鍵でもあるでしょう。
 私たちは、私達日本人は、負けるわけにはいかないと思うばかりです。