公明党茨城県議団の井手、高崎、八島の3県議は、本日、日立地区の県内調査を実施しました。
まず日立製作所埠頭工場を訪ねて、風力発電システムの組立現場を視察しました。風力発電装置は、風を受けて回転するブレード、自立するためのタワー、回転軸にあるナセルよばれる発電装置の3つからできています。
本工場では、まさに風力発電の心臓部であるナセルを作成しています。工場内に入るとそのナセルは、新幹線の車両のようでもあり、飛行機のボディのようでもありました。こんなに大きなものが遥か空中にあって風の力を受けて電力を生むことに感嘆します。
また、同社のナセルは、ダウンウィンド方式を採用するなど新たに風の方向性を解析した技術ににより作成されています。
この風力発電機が、新しいエネルギーの大きな役割を果たして行くことに更なる期待を抱きます。
続いて、日立市十王の県北生涯学習センターを訪ねて、指定管理者であるNPOインパクトの皆さんと懇談しました。
茨城県は、県内5ケ所の生涯学習センターの再編を企図しており、これが実行されることで生涯学習の地方の現場にどのような影響があるか懸念されるところです。そもそも公的機関が運営していた生涯学習プログラムを一定の自由度と活性化を目指して民間活用ともいえる指定管理制度を導入しましたが、今般先祖がえりのような再編案が、唐突に発表されたことに違和感を持っています。
行財政改革とも言われ、文科省の中教審の答申とも言われ、また所謂カルチャー等の民間競合ともいわれるなど、現時点での論点は詳らかにされていません。
いったい何が問題で、何を解決しようとしているのか、その目指すべきは何かをこれからも考え続けて参りたいと思います。
最後に、日立港第5埠頭に東京瓦斯日立エネルギー基地の工事現場を視察しました。
平成27年の稼働を目指して、東京瓦斯は10万トンクラス大型LNG船が入港し、対応できる液化ガスプラントを建設中です。
液状化に備える地盤改良が急ピッチに進み、世界一のガスプラントも基底部まで工事が進捗しているようです。これから高さ60mのプラントが立ち上がることを想像すると、これもまた新しいエネルギー供給基地として大きな期待が持てます。