社会貢献の方向性を見誤らないように

 水戸市に二ヶ所、公明党県議団として視察を行いました。
 まず、高崎県議と私八島功男は、水戸市谷津町の水戸ヤクルト販売㈱を訪問。
 大関康男代表取締役会長と内藤学代表取締役社長、そして今回視察させて頂く水戸ヤクルト販売㈱の企業内託児所を担当する田中祐児課長と懇談致しました。
 ヤクルトグループでは、約1400ケ所の保育所を運営しており、第一義的にはヤクルト製品を訪問販売するヤクルトレディの就業動機や就業継続の大きな魅力になっています。加えて同社は、現在同保育所を一般にも開放し、その経験を活かしています。
 企業としては、全くの資金持ち出しとなるようですが、その社会貢献は、地域で高く評価されています。今後は、幼保一元化の方向性もあり、シッカリしたノウハウが更に大きく社会貢献企業としての地位をたかめるものと思われます。
 殊に、大関会長が、保育所運営に並々ならぬ決意をお持ちであり、その理念を後継の社員の継承したいとされていることに深く感銘致しました。
 私達二人は、保育の現場である「プラット水戸・本町ルーム」「同金町ルーム」を視察させて頂き、元気なお子さんたちと保育士の皆様としばしのふれあいをさせて頂きました。
 子育て環境の整備は、喫緊の課題です。親御さん達の就労状態にマッチし、安心安全な保育環境が求められます。国の指針により、扶養控除や健康保険等々と、今後の変化に翻弄されることのない、子供達の成長環境を親として整備したいと考えます。
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 午後は、水戸市杉崎町の茨城県立 あすなろの郷を、井手県議を加えて三名で視察致しました。
 このあすなろの郷は、私にとっては、常陽銀行内原支店長時代のお取引先でもあり、懐かしさの中で、新たな立場でお話を覗うことに緊張感もありました。
 あすなろの郷は、社会福祉法人茨城県社会福祉事業団が、指定管理者として運営するもので、同事業団の押野理事長から、同事業団の現状と環境について、端的にお話を聞くことができました。
 知的障害者支援486名、重症心身障害児40名を定員数としていますが、知的障害では重度・最重度が90%とあすなろの郷から民間施設への移行はなく、平均年齢は47歳と高齢化していっています。
 また、地域生活に移行するケアホームの運営は、17ホーム延べ78名の利用者支援をしていますが、これもピークを迎えようとしています。
 小泉政権以降、制度基準の改定等から、運営環境が大きく変化し、特に指定管理者制度導入から、給与体系の改定等の経費削減努力が奏功し大きな成果も上げることができたようです。その中で、あらためて入所者本位の安定的な経営を確保することが、今こそ求められるとのご意見を強く賜りました。
 介護、福祉の問題は、本来は対応すべき障害者の皆様の総数が未知であるとも言え、それを分母すればあすなろの郷等の施設入所者数の分子の数は、一体何パーセントなのかを思ってしまいます。申し訳ないけれど弱者とも言える方々をどう守っていくかは、社会の成熟度を推し量るものかもしれません。この介護は、高齢者介護にも繋がります。私としては、更に悩んで回答の一端をつかみたいと決意します。
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 終了後、懐かしい常陽銀行内原支店を訪れました。
 少し前まで、同業の仲間だった皆様が、応接室に来て声を掛けて下さいました。皆様のお元気な姿に、癒やされ励ましを受けました。
 やはり、心通う友人が、人生一番の宝です。私も、一生懸命働かせ頂いたという証を少しながら確認できました。
 内原支店の皆様、本当にありがとう。
 途中、内原イオンで、偶然にも常陽銀行の大先輩である菊地康平現国債ロジテック㈱専務取締役にお声を掛けて頂きました。
 本当の本当の偶然が、人生のご縁を感じます。嬉しかった。有難かった。遠方からも、心からのご声援を頂きました。心より感謝申し上げます。