【雑感】難問にあたって、ありとあらゆることを想定する。それでもまだまだ悩んで進む。

 突然のお電話を頂き、その内容に少しばかり驚くことがあります。
 
 先日は、お名前を知らない方で、土地を処分して、幾ばくか用立てたいというものです。それも急ぎということですから、事情をお聞きすることになります。すると、事業の失敗とのことで、お電話は息子を心配した親御さんでした。
 
 こうなると本当に土地処分が最良なのかから始めなければなりません。また、その土地は本当に売却可能かということも課題です。
 まず失礼ながら親御さんの氏名と住所を尋ねて、住宅地図に所在を確認させていただきます。次いで、これも失礼ながら子息と連絡して資金の必要性や緊急性を確認します。すると、土地売却の件は、現所有者本人からの申し出と分かりました。しかしながら、登記上未相続との事。もうこうなると一歩も進みません。土地売却は当然飼い主がいるわけですから、法的に完璧な処置が必要です。この件は、常識的な買主がすぐ見つかりました。しかし、本当に大丈夫かと答えを探ることになります。
 なぜ、私にこの相談を。とも考えますが、まずはお話し頂いたことに感謝し、責任の重さを感じます。そのうえで、どこまでわたくしが関与できるのだろうかと考えます。
 その後私は、当事者と直接お会いして実感を持って私のなすべきことを成し遂げようとします。金銭はもちろん、困難な人生の一面に触れながらできる限りのことをすることとしたいと思います。