【福島第2原発】止める、冷やす、閉じ込めるの困難に学ぶ、安全神話ではない事故対応スキルと安全構築。

 2月4日公明党茨城県議会の井手・高崎・八島県議は、福島第2原子力発電所を訪れ、その復旧状況と計画の概要を聴取し、原子力建屋に入り、福島第1原発事故の概況を想定しつつ原発の重要箇所を視察しました。
 福島第2原発は、沸騰水型軽水炉100万kwを4基擁しており、1号機が昭和57年4月に運転開始した原発です。一昨年の東日本大震災の被害は、まず津波が敷地の南側の傾斜地を遡上したことで1号機タービン建屋原子炉建屋に浸水がありました。そして、津波は後方の廃棄物処理建屋を回って2号3号の書く建屋に迫り、3号機のタービン建屋の浸水があったものです。
 原発事故対応の基本は、①止める、②冷やす、③閉じ込める にあることは言うまでもありません。原子炉は自動停止、電源の1系統が喪失せず、数々の苦難があるも3月15日には全号機の冷温停止を達成している。放射線は、第2由来のものはなく第1から飛来したものが観測されている。
 私たちは、今回普段では難しい個所の視察をすることができました。それは、原子炉圧力容器の真下に入っ多ことです。ここは福島第1でいえば、燃料がメルトダウンし、圧力容器をスルーし原子炉基底部のコンクリートを浸食していると想像されている場所であり、原子炉の型は違うとは言え、原発事故の中核ともいえる場所でした。
 そのほか、原発を運転研修するシュミレーター、原子炉格納容器の各所、圧力容器、燃料プール等、原発の主要箇所を見ることができました。
 そして、各所を視察する中で、事故から学ぶ改善点と福島第1の現況説明は、東京電力の真剣な取り組みと捉えられます。もちろん、福島第2原発は、福島県より廃炉を言われています。しかしながら、現在も燃料プールには核燃料が現存し、常に冷やし続けなければならない宿命ともいえる状況があります。廃炉する予定だから何もしないというわけにはいきません。これは明確だと考えます。
 東電の皆さんは、「過去に習う重要性」「冷温停止の教訓を活かす」「福島第1原発の安定に寄与する」などをあげて、復旧活動に邁進されています。また、事故に当たっては、水や食料、燃料の確保、社員自らがどこまで現場の仕事ができるかなど数百項目の改善点を挙げているとのことも話されています。
 今回は、原子力発電の本体に直接触れる機会となりました。この経験は重要です。私たちの想像を超えて厳格に運用されていながら、シビアアクシデントが発生するとの現実をどう受け止めるのかをさらに深く考えたいと思います。
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