【自衛隊の精神】誇り高き自衛官の心得「挑戦」「献身」「誠実」、国民のための使命ある人の精神はいずこも共通。

 ライオンズクラブの研修会があり、陸上自衛隊勝田駐屯地に参りました。この研修は、ライオンズクラブの会員拡大増強を目指すとともに、奉仕者としての指導力養成を企図したものです。
 そこで陸上自衛隊の精神教育について、その体系や理論を具体に学ぶとともに、精神教育の成果がいかんなく発揮された東日本大震災での救難活動状況と少し前のイラク人道復興支援活動について学びました。
 私が最初に注目したものは、勝田駐屯地が施設学校でもあることから、各校舎施設に掲げられている「校訓」の扁額です。
 校訓は、「磨 輝 絆」であり、「まきば」と読むそうです。この校訓の心は、
 「磨」 一流の施設科隊員に ①頭脳を磨け ②技術を磨け ③心(施設科の精神)を磨け
 「輝」 中心的役割を果たせ ①先頭の全局面において ②国際貢献活動において ③災害派遣等民政支援において
 「絆」 施設の絆を強く ①同期の絆 ②先輩・後輩との絆 ③家族の絆
 です。改めて国や国民を守る自衛隊の教育訓練の中核を表していると思います。
 さて、自衛隊の精神教育については、自衛隊の歴史と伝統が光るものでした。中でも、紹介された「誇り高き陸上自衛官の心得」は、
 挑戦:挑め!果敢に ○自主積極、はつらつとした職務遂行意欲 ○あらゆるものに創造性を発揮し、失敗を恐れずに果敢に挑戦していく心意気 ○職責を踏まえた自己責任の覚悟
 献身:尽くせ!一途に ○危険を顧みず身を挺して任務を遂行する自己犠牲の精神 ○恐ろしくても震えながらも心の底から力を振り絞ってやり抜く勇気
 誠実:貫け!誠を ○平時を問わず、己が己を厳しく律すること
 これらの精神陶冶なくして東日本大震災・福島第1原発事故の極限の現場に愚痴なく入ることはできません。困難を極める作業であっただけでなく、被災者の心に寄り添うために、帰らぬ家族を待つ人々のために、発災前以上の地域の整備を持って応えた自衛隊災害救難活動を称賛したいと思います。
 学校長は、自衛隊でなければできない究極の活動を支えた「自衛官の服務の宣誓」を述べて、この具体実行ができたことの誇りを明確に訴えられました。
 自衛官の服務の宣誓
 私は、我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚しね日本国憲法および法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身をきたえ、技能をみがき、政治的活動に関与せず、強い責任感を持って専心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託にこたえることを誓います。
 特にアンダーラインの精神が発揮できたこと自衛隊の精神教育の成果であると述べました。
 その後、野外炊事や緊急派遣に対応するキッズルームを見学し、野外炊飯のカレーライスを喫食体験として頂きました。カレーは、飽きのこない工夫されたものでサラダやスープ、デザートも付けたものでした。この満腹感も今日の自衛隊研修の成果です。
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