今日は、快晴温暖の外出日和であり、各地ではひな祭りの観光事業が目白押しです。
私の住む土浦市でも、第9回となる「土浦の雛まつり」が、土浦まちかど蔵「大徳」「野村」ほか周辺商店街で開催されました。商店街の皆さんなど86もの参加店を得て雛飾りをしています。
中心のまちかど蔵では、土浦の大旦那である大徳さんや野村家の歴史と由緒ある雛飾りが披露されており、また毎年の干支の雛飾りや、つるし雛にも地元特産のハスの花をモチーフにしたもの、また手芸グループのフクロウのつるし雛などが展示されていました。
午後からは、県内で最も集客があるといわれる「真鍋のひなまつり 和の風 第十一章」を視察して参りました。
真壁のひな祭りは、104棟の国の登録有形文化制度を活用した歴史的建造物と、隆盛を誇った商家に伝わる雛飾りが、各店舗や家庭が玄関を開け放って見せており、観光客の呼び込みも徹底していると感じます。
真壁の町並みとひなまつりの一体化は、観光事業のお手本のように感じます。
真鍋のひなまつりは、土浦の雛まつりと比べて、観光事業として一歩先進していることは間違いありません。
真壁のひなまつりは、観光客に対する解放感に優れています。
また、観光事業として商売に結び付けようという努力を垣間見ます。年間イベントとしての雛祭りの位置づけが違うのでしょうか。
さらに、東日本大震災で倒壊するなど被災した歴史的建造物の再建への努力が分かります。行政の関わりの強弱が表れます。
真壁には、ひな祭りのテーマがあり、メッセージがありました。真壁のまちづくりを意識し、次年度の発展を約束しています。
土浦市は観光協会が主催し、真壁は商工会が主催でした。
以上のことを書くと、土浦が劣り真壁が優れになってしまいますが、土浦の雛まつりの歴史的価値は素晴らしいと考えます。また商店街の規模や現状から見ると雛祭りをもって観光事業とすることは後発の不利があるとも思います。土浦の持つポテンシャルをどう捉えるのかを今一度考えてみたいと思います。