茨城県議会常任委員会2日目、私の所属する保健福祉委員会は、昨日の執行部説明を受けて委員からの質疑を行いました。
私からは、まず3月1日に保険診療機関として再指定された網の東京医科大学茨城医療センターに対する県執行部の努力に感謝し、その上で地域入用の拠点としての病院の意義は高まったと指摘しました。そして、同病院松崎院長との対話から、病院は地域に溶け込む努力が必要であり、住民参加のシステムを作ってはどうかと提案しました。そして、同様な不祥事の再発防止について県の監視体制の強化をお願いしました。
次に、2月21日に厚労省が発表した「ピロリ菌除菌への保健適用」を取り上げ、保険適用の意義を問うとともに、ピロリ菌と胃がんとの因果関係や予防等の有効性を認めたものとすれば、県においてがん対策の1つとしてピロリ菌検査を検診システムに組み入れてはどうかと迫りました。これに対して県は、国の指導を待ちたいと言う回答であり、今更ながらの消極姿勢。これからも議論の積み上げをして参りたいと思います。
3番目には、医療費の削減の一つとしてジェネリック医薬品の普及を質疑しました。県としても相応のスタンスで普及に努めているもののあまり結果の出ない分野です。現実問題としての市町村の国民健康保険や企業の健康保険組合と言う保険者はその財政が厳しい現実にありながら遅々としている状況です。
そこで、患者が薬局でジェネリック薬品を無理なく希望できるように「カード」の普及、また各保険者が被保険者に対して医療費支払い軽減効果を具体に示す「差額通知」発出の徹底を求めました。これを実施ていない市町村も県内には数多いことから、県として先進のモデル地域を作って他市町村を引っ張る形をお願いしたいと質疑しました。
保健福祉の分野の幅広さには少しばかり驚きをもって受け止めています。命と健康の重さと尊さは何物にも代えがたいものです。この一人一人の最重要課題を行政は公平感あるシステム構築で対応しようとしているようです。それも正しい。細分化と統合化、医療の現場は先進高度化と在宅見取りの柔軟で確かなシステムで対応していかなければなりません。また、同じ病気でも時間の進展で対応が変わる場合に、家族の心に寄り添う誠実な対応が必要です。また、広く健康を守るための普及啓もう活動は、本当に地道な活動です。これらを総合してタイムリーに本質を見抜いた議論にチャレンジしたいと思います。