【商店街】インバウンドにジャストフットした「ウラなんば」。仕掛けは大型飲食店、買物する場所、集合場所、目立つ看板。そして、アジアは食べ歩き社会を「ウラなんば」で実現。

 茨城県と茨城県商店街振興組合連合会が主催する第2回茨城県商店街活性化セミナーに参加しました。
 本日のタイトルは、「”ウラなんば”の仕掛け人に学ぶ!」~商店街☓インバウンドそして商店街の役割~です。講師は、有限会社リンクコーポレーション代表取締役の牧香代子氏。ノリの良い大阪の面倒見の良いおばちゃんのようであり、実はしっかり数字も掴みながら、大阪のオッチャン達のマドンナのようでもありそうです。
 「もうかりまっか」の一言で全てが収まる大阪とすれば、筋のしっかりした発信力が奏功するのも窺えると思います。
 牧氏が「ウラなんば」に関わるきっかけは、10年前の日本橋筋商店街の中国語マップ作成との事。狭い路地の地図を作り、飲食店にスポットを当てることで、「ウラ」の「なんば」を一気に人気エリアに浮き立たせたのです。
 それは、高島屋・南海電鉄などの「企業」と、商店街という「組織」、そして「地域」の融合です。最初の地図は、大震災の募金箱がどこにあるのかを示したもの。ついで、商店街の紹介へ。その手法は、深夜から翌朝までの商店主のみ回であり、仲間づくり中から生まれた「おもろい」企画の実践です。「ウラなんばバル」というみんなの飲み会、お客さんが作った文化祭、そして、各店の店主交換など「おもろい」企画の連発です。
 つぎに、インバウントへの適確な帝王です。中国語の堪能な牧氏は、やはり地元ならではの「外国人用マップ」を作成し、外国人に関西弁を教えたり、なんばらしい飲食店の紹介を飽きることなく実践しています。1店舗1ギャクの入ったポスター掲示など、自分たちが楽しみ面白がっていく事が、来るお客の魅力になっていくと言うものです。
 こてこての関西、こてこての難波があることが「おもろい」。これがシンバウンドで最も発揮されているのです。
 牧氏の冷静さは、集客の要は、交通網にあると見極めており、オモテとウラの対比や、マイナス面を逆手に取ることへの鋭い見立てと研究があるようです。
 

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