サイクリングで地域活性化!八島いさおの挑戦が月刊公明に掲載


公明月報に手記「地方議員レポート」掲載
全国初の駅直結型サイクリング拠点が好評
霞ヶ浦と筑波山の観光資源をツーリズムに活用

 東に全国屈指の広さを誇る霞ヶ浦、西に万葉の時代から名峰と謳われた筑波山を望む首都圏の玄関ロ・士浦市。東京から電車で最短49分のJR常磐線・土浦駅に本年3月、全国初の駅直結型サイクリング拠点「りんりんスクエア土浦」がオープンしました。

 茨城県議会公明党は、茨城県南部の観光資源である霞ヶ浦と筑波山の活用に向け、県内の市町村議会公明党と連携して自転車で観光するサイクルツーリズムの推進に取り組んでまいりました。未整備なところも含めて、霞ヶ浦には湖畔一周140キロのサイクリングコースがある一方、筑波山や桜川市をめざす旧関東鉄道筑波線の廃線跡地のコースは約40キロでサイクリストの評判になっていました。接続していない、この二つのコースがつながれば全長約180キロと日本有数になる上、高低差は、最大約50メートルと平坦。初心者にとって最適なコースにするべくこれらを結び付けようと、議会で強く訴えた結果、2016年11月に―つの自転車道「つくば霞ヶ浦りんりんロード」が誕生したのです。ここでは、「気軽に手ぶらで」をキャッチフレーズに、レンタルサイクルが質量ともに充実しています。首都圏在住の方が、サイクリングを思い立ったらそのまま土浦駅に直行してもらえる気軽さがセールスポイントです。駅ビル内の「りんりんスクエア土浦」には、セキュリティ完備のシャワー、ロッカー、更衣室。そして、修理・メンテナンス・洗車サービスに加えサイクリストと地元住民との交流のためのコミュニティゾーンや、地域観光・イベントの情報発信スペースもあります。


「モノ消費」から「コト消費」「体験」「感動」の拠点づくり
 土浦駅ビル全館は、8本最大級のサィクリングリゾート「PLAYatre(プレイアトレ)」として今後、上層階には、食のゾーンが設けられ、カフェやレストラン、地元有数のフードマーケットが出店します。
 この構想は、「モノ消費」から「コト消費」「体験」「感動」の拠点づくりをめざすJR東日本と茨城県との連携による画期的な官民一体で生み出された地域創生の取り組みです。
 これまで茨城県議会公明党は、つくば霞ヶ浦サイクリングコース(りんりんロード)に、多くのアイデアを提案してまいりました。先進地「しまなみ海道」を訪れ、実際、サイクリングを楽しみながら調査。周辺市町村のサイクリングイベントにも参加し、多くのサイクリストとの交流を図ってまいりました。
 誰もが快適で安全安心のサイクリングができる環境づくりや地域の魅力づくりは、創意工夫の発信などにより達成されます。私は、つくば霞ヶ浦サイクリングコースの素晴らしさを全国、世界に発信してもらえるスポットづくりを具体的に提案し続けてきました。素敵な思い出を満喫してもらいたいという思いから、どの地点で、いつ、どんな風景と遭遇できるのかなどをSNSで紹介しています。一方、トイレや休憩所新設には、競争入札による若手建築士のアイデア活用や、ネーミングライツ(命名権)を通した収益から、地元の皆さんがおもてなしも実践できるようにしていきたいと思います。このほか、多くの人々にサイクリングを楽しんでいただけるよう二人乗りのタンデム自転車の走行許可を関係機関に働きかけています。そんな中、小学生低学年のお子さんと一緒にサイクリングを楽しめるよう新しい自転車のスタイルや、外国人のサイクリストのために多言語標記の案内板の提案もしています。


創意工夫を重ね誰もが楽しめる自転車文化を発信
 地元・土浦市の春の大きなイベントである「かすみがうらマラソン」は、盲人マラソンでもあります。だからこそタンデム自転車の後部座席に視聴覚障がいの人を乗せて風を肌で感じてもらいたい。肢体障がいの人には、手漕ぎ自転車で思う存分走行してほしい。私は、障がいの有無にかかわらずサイクリングが楽しめる新たなコースの実現にも引き続き努力していきます。
 多くのサイクリストが降り立つ土浦駅を拠点として活用する方法は、無限大に創意工夫の余地があると思えてなりません。体験と感動をサイクリストとともに地域の方々にも満喫して頂けるように自らもサイクリストになって自転車文化を発信したいと思います。
(月刊「公明」2018年10月号より掲載、写真はブログ管理者が撮影)