主権者教育、「模擬請願」が本当に議会提出されたとき議員はどう応えるのか。

 18歳選挙権導入で注目された「主権者教育」は、県内でも大木に話題であり、高校生たちに如何なる指導教育をするかが問われました。昨年、初めて参議院選挙の投票をするという現実の世界は、主権者としての自覚と責任を目の当たりにして、若者の政治参加のエポックになるものと評価されます。
 模擬請願が、ホンモノの誓願になった時、請願を目の当りに大人たちはどのように応えるのでしょうか。請願内容の是非はともかく、請願に託された若者の思いにどう応えていくのか。
 それにしても、高校生たちの発想に喜びを感じます。
 ここでは、主権者教育の副教材にある「模擬請願」を現実の議会に展開した高校生がいることを知り留めておきたいと思います。
 毎日新聞の記事からです。
 大阪府立旭高 議会請願、やってみよう 毎日新聞2017年1月7日
 実践的に政治に参加する試み 18歳、選挙だけじゃない
 昨年から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたのを機に、「主権者教育」に取り組んできた大阪府立旭高校(大阪市旭区)の生徒が、実現してほしい政策を議会へ要望する「請願」に挑戦している。投票するだけでなく実践的に政治に参加する試みで、地元を巡って交通安全や防災などの課題を探り、請願の内容を考案。今月中旬にも大阪市議会に提出する予定だ。主権者教育を担当する教員たちは、こうした動きの広がりに期待する。
 「敬老の日に高齢者に防災グッズを配布する」「各区に1カ所以上、子どもが球技で遊べる公園を設置して」
 昨年11月下旬、同校国際教養科の課題研究の授業。3年生約20人が交通安全や防災などテーマ別に5班に分かれ、班ごとに考えた請願を発表した。生徒たちは4~9月に主権者教育の一環で模擬投票などを体験。10月から市役所や警察署などを訪れて担当者に話を聞き、政策を考えた。
 小椋(おぐら)菜月さん(17)は祖母が住む鳥取県で地震が起きたことから、防災グッズの配布を思いついた。「調べるほど政治を知らないと感じるけど、政治に参加している実感があって面白い」。公園の設置を考えた山田彩乃さん(18)は「街のため、みんなのために何をどうすればいいのか考え、区役所で働いている気分だった」と振り返る。
 別の班は路上喫煙の規制について聞くため市役所に電話した。「府立高校は大阪府の管轄」と言われて不親切と感じ、「ワンストップ窓口を設置して」。別の班は、生徒の一人がアルバイト先の飲食店に駐輪場がなく放置自転車に困った経験から「各店舗に駐輪場設置を義務付け、違反店舗には罰則を与える」とした。
 発表には区職員や地元選出の府議らも出席し「ハッと気づかされた」「もう一歩踏み込んで考えてみて」などと講評。担当の佐藤功教諭は「選挙後も政治に関心を持ち続け、行政の仕組みや自分たちの街について考え、発言するきっかけになる」と話す。生徒たちは内容を練り直し、希望する班の代表者名で近く市議会へ提出する予定だ。
 10代の請願 歩きたばこ禁止、静岡の中学生の声実現
 10代の請願では、2005年に静岡市の中学生が歩きたばこの禁止を求め、条例が制定された例などがある。教育現場では選挙権年齢の引き下げに伴い、政治に対する生徒の関心を高めようと模索しており、請願が注目されることになった。
 国が作成した主権者教育の副教材で請願について執筆した立命館宇治高校(京都府宇治市)の杉浦真理教諭は、6年前から授業で模擬請願を採用。「請願は地域課題を知り、変える方法を自ら考え働きかけていく行動。政治的教養を育むにはとても有効だ」と話す。
 長野県立の松本工業高校(松本市)では昨年12月、市議10人が1年生を対象に出前授業をした際、隣の安曇野市で11年に高校生が乗り合いバスの運行時刻見直しを請願して採択されたことを紹介。生徒からは「暗くなってから帰る時、街灯がなく危険な山道がある」と発言があり、2月議会への請願提出に向け各クラスで内容を考える。担当の有賀久雄教諭は「初めての取り組みだが、将来、地域や職場で行政に要望を伝える際に役立つのでは」と期待する。
 毎日新聞2017年1月17日 抜粋
 高校生が地域の課題を調べ、要望を議会への請願書にまとめることで、政治に直接声を届ける意味を学ぶのが狙いだ。もちろん授業例はあくまで「模擬」だから、実際に請願書を提出するまでは想定していない。ところが大阪府立旭高校3年の有志4人が13日、市議会への請願を本当にやり遂げた。
 きっかけは「模擬請願」の授業。市役所や警察署を取材し、「防災上の避難所案内表示を英語、中国語、韓国語の多言語で対応して」などの請願書をまとめるうち、請願権には年齢制限がないことに気付いた。「紹介議員を見つけたら高校生でも本物の議会請願が可能」と知った生徒たち。有志の4人が「やろう!」と授業で作った請願書を各会派の市議に見せて助言を仰ぎ、紹介議員を探し、4カ月かけて請願にこぎ着けたという。
 このうちの一人、高橋菜央さん(18)は「『模擬請願』だけだと教室の中で終わってしまう感じ。でもホンモノの請願を体験して、将来もずっと社会や政治に関わりたいと思えた。請願の審議の傍聴にも行きたい」と意気込む。「模擬」の授業もいいけれど、やはりホンモノの力は強いのだ。
 
 以下は、総務省が作成した副教材の「模擬請願」の稿です。
 生徒用副教材
 

2017年01月17日17時38分02秒0001

 

2017年01月17日17時38分02秒0002

 

2017年01月17日17時38分02秒0003

 

2017年01月17日17時38分02秒0004

 

2017年01月17日17時38分02秒0005

 教師用指導教材
 

2017年01月17日17時38分02秒0006

 

2017年01月17日17時38分02秒0007

 

2017年01月17日17時38分02秒0008

 

2017年01月17日17時38分02秒0009

 

2017年01月17日17時38分02秒0010

“主権者教育、「模擬請願」が本当に議会提出されたとき議員はどう応えるのか。” への29件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。