つちうらMaaS実証実験:おおつ野周辺地区でグリスロ運行社会実験

10月22日、「つちうらMaaS実証実験:おおつ野周辺地区におけるグリーンスローモビリティ」の運行開始式典が開催され、八島いさお議員は式典に参列。来賓を代表して挨拶しました。
この実証実験は、土浦協同病院を交通の結節点として、沖宿地域にグリーンスローモビリティを運行させ、地域の公共交通の課題解決につなげようとするものです。
八島議員は、「地域を回って高齢者からお話しを伺うと、病院・スーパー・交通拠点までの“足”がないことを最大の課題として訴えられています。公共交通は必要な市民の玄関まで、どのようにつなげるかが問われています。関東鉄道様が、本社所在地としてどこよりも力を入れて、つちうらMaaSに取り組まれておられるからには、地域住民も積極的にこの実証実験に参加してまいりたい」と、この実証実験が社会実装されることへ期待を述べました。

高齢化が進む地区内を走るなど、新たな公共交通として注目されのが、小型低速電動車「グリーンスローモビリティー(グリスロ)」です。今回の実証実験は、土浦市おおつ野、土浦協同病院周辺で行われます。「つちうらMaaS推進協議会」(会長・松上英一郎関東鉄道社長)が、12月17日までの約2カ月間、3路線で運行します。
土浦の路線は協同病院を起点に、平日は、道幅が狭く路線バスが乗り入れできない沖宿町地区まで往復計約4.5キロを、午前8時30分から午後4時まで1日8便運行されます。土日祝日は子供たちに新しい公共交通を体験してもらおうと、新興住宅地のおおつ野地区を循環する往復計約5.5キロと、霞ケ浦環境科学センターまでを往復する計約3.3キロの2路線を、午前8時30分から午後3時50分まで1日8便運行します。

運行されるグリスロは、最高時速19キロで公道を走行します。乗客の定員は6人。車両は軽自動車よりも一回り大きく、長さ3.6メートル、幅1.6メートルで、1回約9時間の充電で約50キロ走行できます。車内は木製のベンチが向かい合わせに設置され、中央にテーブルが設けられています。乗客席には窓ガラスはありません。雨の日は窓にビニルシートをかけます。テーブルをたためば車いすも乗車できます。