営業戦略農林水産委員会の県内調査に参加

5月23日、八島功男茨城県議会議員は、営業戦略農林水産委員会の一員として県内の重要な農業関連施設の調査に参加しました。この調査は、茨城県の農業の現状と未来について理解を深めるためのもので、JA全農いばらき、鯉淵学園農業栄養専門学校、そしてThe迎賓館偕楽園別邸を訪問しました。

JA全農いばらき(茨城町)

最初に訪れたのは、JA全農いばらきです。ここでは、茨城県の農家組合員が生産する米、青果物、牛、豚などの農畜産物の販売や、関連する生産資材・生活用品の供給、営農指導が行われています。JA全農いばらきは、持続可能な農業のための生産基盤の確立や食農バリューチェーンの構築にも力を入れており、その取り組みについて詳しく説明を受けました。
特に注目されたのは、米や常陸牛「煌」などの輸出についての話です。また、「精米HACCP」の認定を取得しているパールライスの精米工場を見学しました。これは、食品の安全確保の国際基準であるHACCP手法に基づき、独自の「精米HACCP規格」を定めたものです。さらに、青果物の選別・梱包を行うVF(ベジタブルフルーツ)ステーションの施設も見学し、実需者のニーズに合わせた出荷体制を確認しました。

鯉淵学園農業栄養専門学校(水戸市)

次に訪れたのは、鯉淵学園農業栄養専門学校です。この学校は、「タネまきから食卓まで」が学べる農と食の専門学校で、アグリビジネス科と食品栄養科のコラボによる実践教育を行っています。ここでは、農業を担う経営者や技術者、健康的な食生活を推進する栄養士の養成が行われています。また、本格的に農業にチャレンジしたい方を対象とした短期研修も提供しています。
調査には、日本農業実践学園も同席し、両校から学校概要や農業担い手の確保・育成策についての説明を受けました。その後、広大なキャンパスを見学し、学生たちがどのように実践的な技術と知識を学んでいるかを確認しました。

The迎賓館偕楽園別邸(水戸市)

最後に訪問したのは、令和5年4月にオープンしたThe迎賓館偕楽園別邸です。ここは、県内で初めてPark-PFI制度を活用して整備されました。この制度は、民間事業者が設置する公園施設から得られる収益を公園施設の整備に還元することにより、公園の利便性向上を図るものです。
The迎賓館偕楽園別邸は、『世界から訪れる人々の「おもてなしと迎賓の場」として唯一無二の空間を創出する』というコンセプトのもと、レストラン事業、地域貢献事業、婚礼・宴会事業を展開しています。令和5年12月に水戸市で開催されたG7茨城水戸内務・安全担当大臣会合のワーキングディナー会場ともなりました。
施設の概要や今後の方針について説明を受けた後、館内を見学し、最新の設備やサービスの充実ぶりを確認しました。